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 私の授業づくり 


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生命健康科学部
保健看護学科
准教授 三浦 清世美
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教育は共育

「生涯発達看護論」(1年次秋学期開講)は、胎生期から老年期に至る成長発達過程と主要な問題を学ぶことにより、 人間を理解する総合的な視点を養うことを目指し、本学科の教員3人で講義を行っています。

 

小児看護学を専門とする私は、乳児期から思春期(2コマ)を担当しています。 講義のはじめには、700グラムから3,000グラムの人形を抱くという体験を取り入れています。 700グラムの小さな人形を緊張した面持ちで抱く学生、鼻をつまんだり、口に指を突っ込んだり!?「かわいい〜」「欲しい!」との声も。 講義では、子どもの頃の体験を想起できるように促し、知っていることを手がかりに学びが深まるように工夫しています。 また、看護師としての経験や育児の体験談を取り入れ、子どもに対する興味・関心の育成を心がけています。

 

前任校では実習指導がメインだったため、観察と学生との対話の中から五感をフル活動させ、各学生の能力に応じた指導を行ってきました。 100人を超える学生を前にした90分の講義では、これまで培ってきた技が通用しません。 そこで助けになったのが、出欠確認として始めたコミュニケーションカードです。 要望・疑問・感想等学生のニーズ満載で、私に反省・感心・感動・感謝を与えてくれます。 講義内容・資料への要望は容赦なく!? とても勉強になりました。

 

講義中にフィードバックできなかった疑問等は、Web メールを活用し個別に対応しています。 講義で紹介した理論や研究結果から学習を発展させている学生には感心しました。 親の偉大さを実感し、感謝の気持ちを示す学生が多いことに感動しました。 “大切にされた”という思いは、誰かを“大切にしたい”という思いにつながるため、 看護専門職者としても親になる者としても財産です。 “学生のニーズに応え、気付きを大切に学びの芽を育む”ことを実践しながら私自身も育ち中。 授業経験の浅い私にとって“教育”は“共育”です。

 

logo No.85 (2008年4月)掲載
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