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 私の授業づくり 


筆者
工学部都市建設工学科
講師 余川弘至

 

 

新しいツールの導入による効果

例年であれば講義中に見つかる誤字や分かりづらい表現を少しずつ変更したり、「魅力ある授業づくりのために」のアンケート結果や意見をもとに変更したりすることで、講義内容や資料をブラッシュアップしてきました。しかし、2020年度はCOVID-19の影響でこれまで実施してきた講義の内容や方針、方法などを大きく変える必要がある大変な年だったと思います。このようなタイミングで執筆依頼があったことから、どのように講義方法を変えて実施したかを書こうと思います。

 

ここでは講義に使用した新たなツールについてご紹介します。2019年度まではCoursePowerを主に利用しており、講義資料のアップロードやミニテストの実施およびリアルタイムアンケートなどを利用して、受講している学生の理解度を把握するように努めてきました。しかしながら、本年度はアクセス数に限りがあることから、GoogleのClassroomを利用することにしました。はじめは設定方法をインターネットやYouTubeで調べたりと大変でしたが、実際に講義に利用するとCoursePowerを使うよりも良い点がいくつか見えてきました。例えば、「講義資料のアップロードが非常に簡単であること」「Googleフォームを利用すれば、アンケートや小テストも実施可能であること」「その場で小テスト等の採点結果やコメントが入力できること」「期限を設けたレポートが作成でき、期限日に近くなると自動で学生にリマインドメールが送付されること」などです。その他には、レポートを提出していない受講生に連絡をする際に、チャットを利用したり、Gmailからすぐに受講生にメールが送付できたりするなど、メールアドレスを検索する手間等が大幅に軽減できることが分かりました。オンデマンドの講義用に作成したYouTube動画との接続やGoogle Meetとの連携が簡単であることもかなり大きかったように思います。私だけがメリットを感じているのかな?と思い、受講生に確認をしてみましたが、それなりに好評であったようです。Classroomの中に講義に必要なものが集約されていることで使いやすく、分かりやすいという意見を多く聞きました。講義の他にも、就職関係の資料を公開したり、卒業研究の資料のやり取りができたり、学外活動用のクラスを作ったりと可能性がまだまだあることを感じました。

 

紙面の都合上、ツールについて述べましたが、これからも学生に向けたサービス向上に努め「魅力ある授業」になるように精進していきたいと思っています。


logo No.151 (2021年4月)掲載
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