中部大学通信「ウプト」189号
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6 研究室では、電位差測定における比較電極液絡部に発生する液間電位差に関する研究を行っています。約1世紀前からの難題といえる液間電位差は、2種の溶液が接した時、陽イオンと陰イオンの移動度の差によって発生しますが、未だに本質的な解決には至っていません。特に水素イオンの移動度は、水酸化物イオンを除く他のイオンのそれに比べて10倍弱大きいため、水素イオン濃度あるいは㏗の精密測定において液間電位差が障害になります。そのため、液間電位差を補正する方法が提案されています。しかし、この補正係数は測定溶液の組成によって異なる不便さがあります。このような観点から本研究室では、液間電位差を軽減する目的で2つの液絡部を持つ比較電極を考案し、その効果を水素イオン濃度あるいは㏗の測定を通して実験検証しています。 私たちの研究室は先生と学生が話し合える場が整えられており、お互いに発言をし合い改善していくことによって、研究、人間関係ともに、より良い方向へと進むことができています。たまに先生と学生という関係を忘れてしまうことがありますが、その点も含め、とても研究のしやすい研究室です。◎先生はこんな人 石川先生はご自身の仕事が忙しい中、ゼミの資料を用意したり、研究で良い結果が出るためのアドバイスをくださったり、またゼミ生との交流の時間を設けて就職活動や日常生活でのヒントなど、さまざまな面で私たちを支えてくださる頼りになる先生です。先生の期待に応えるべく、日々努力し、持てる力を尽くしていきたいと思います。◎ゼミ生にひとこと応用化学科 教授 石川 徳久 研究テーマは地味で、しかも精度が要求される実験を繰り返さなければならず、最初から興味を持ってやりなさいと言っても難しいかもしれません。しかし、研究テーマの意義を理解し、自ら考え、忍耐強く実行し、良い結果が出ると達成感が得られ、また、この過程で努力して身に付けたものは将来必ず役に立つと思います。応用化学科石川徳久研究室143液間電位差の軽減を目指し2つの液絡部を持つ比較電極を考案応用化学科3年小野田 政行石川ゼミのメンバー

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