中部大学通信「ウプト」189号
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21シリーズ120活躍する大型海上輸送に関わる仕事 島国の日本は貿易が生命線。旭運輸株式会社は日本の中央に位置し国内一の貿易量を誇る名古屋港を拠点として、港湾運送事業・倉庫業・通関業・海運代理店業などを展開している。細野さんは現在、同社で輸出する荷物、輸入した荷物を一時的に倉庫に保管して通関を経た後、出庫するという一連の作業で、現場監督・管理と実務を担当している。船の世界では英語が公用語 入社当初は船舶代理店の業務を担当し、船を保有する船会社に代わり、外国籍の船の入港・出港の税関、入国管理局の手続きなどに携わった。 「船の世界では英語が公用語なので、外国人の船員とは全て英語でやり取りします。世界中を回った船が再び名古屋港に寄港することもあり、同じ船長に会うことも多く、仲良くなって一緒に食事をすることもよくありました」 ある時、イタリアの船が名古屋港に着岸する際、操縦ミスで船が岸壁にぶつかり、コンクリートが剥がれ落ちたことがあった。当然、乗組員の管理会社が名古屋港の管理組合に弁償金を支払わなければならない。事実陳述文書を作成して船長に持って行ったところ、「イタリア人の船長は『やってない』と言い張り、僕は『ぶつけたのを見た』と水掛け論になりました。ラテン系の人はオーバーアクションで熱くまくし立てるのですが、冷めるのも早く、結局、書類を受け取り『飯でも食うか』となりました(笑)」現地の文化、価値観を尊重 また、イギリスにある日本の自動車メーカーの工場で、部品の物流を改善するために3年間駐在したことも。現地の人の意見、文化、価値観を尊重しつつ現地に溶け込む、をモットーに「現地の人と一緒にサッカーをしたり、飲んだりして馴染んでから、改善・効率化・安全という概念を説明して説得しました。そうして、上手くオペレーションが回っていくのを目にすると、達成感を感じましたね」国際的な仕事を目指した学生時代 英語はもともと好きで、中学・高校時代は洋楽を聴いたり、海外ドラマを見たりし、大学ではパセオ(海外留学や英語を必要とする職業を目指す人、より集中的に英語力を向上させたい人のための英語教育プログラム)を受講し、アメリカに短期留学もした。中部大学国際関係学部に進学したのは、将来は国際的な仕事がしたい、海外の人とのコミュニケーションがしたいという希望から。 「ネイティブの先生の授業や、個性的で熱心な先生が多いのが印象的でした」在学生へ一言 「中部大学には情熱的な先生が多くいらっしゃいます。親に学費を出してもらっている人も多いと思うので、しっかり授業を受けて勉強してください。就職して5年、10年後を考えると、在学中に資格を1つ2つ取って、何かしらの勲章をつけて社会人になってほしいですね」旭運輸株式会社細野 雅広さん平成11年度国際関係学科卒業港湾物流を担い日本の貿易を水際で支える

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