中部大学2022大学案内
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地球温暖化や化石燃料の将来的な枯渇を背景にして、自動車業界では数十年前から電気自動車(EV車)の開発に取り組んでいます。現在ではハイブリッド車やEV車が一般的にも普及するようになりましたが、各メーカーはさらに安全かつ省エネルギーを実現し、自動運転を可能とする自動車の開発に取り組んでいます。本学科はこれら次世代の電気自動車を開発・生産するための技術を各専門分野が担い、社会に貢献しています。近い将来、一般的な普及が見込まれる電気自動車を支える電気・電子・情報処理の各専門分野。電気+電子+情報技術によるシステムの代表例電気自動車(EV車)センサーモーターバッテリー車載充電装置道路状況に応じて車間を適正に保ち自動走行。[情報通信技術+エレクトロニクス技術+ 電気エネルギー利用技術]衛星から受信した地図や道路の情報と、車に搭載されたセンサーによる車間距離や速度などの情報を組み合わせ、常に安全走行が可能な自動運転ができるようになっています。今後さらに研究が進められ、数年後には本格導入が見込まれます。③命令に応じてバッテリーの電気を インバータ経由でモーターへ。[電気エネルギー利用技術+エレクトロニクス技術]インバーター技術を生かし、よりパワフルに駆動させることができる直流電流へ変換し、ACモーターを駆動します。大電流を通すパワー半導体、モーターなどの技術も本学科の専門分野の組み合わせによるものです。②センサーの信号を基に、 コントローラーが指令を出す。[情報通信技術+エレクトロニクス技術]アクセルを踏み込んだ時間情報をセンサーが電子制御ユニットに伝え、運転者や乗車する人が求める加速を可能にします。すでに電気自動車だけでなく、ガソリン車にも電子制御ユニットが搭載されています。①アクセルペダルが踏み込まれた 量を、センサーが検知。[エレクトロニクス技術]アクセルを踏み込む力をセンサーが検知し、電気信号としてモーターなどに伝えます。今後は車間距離や位置情報などとの組み合わせで、高齢者を中心とした誤操作による事故を防止する効果も期待できます。〉〉 研究室紹介山本 和男研究室中野 由崇研究室長谷川 勝研究室地球温暖化などの影響で落雷は一部地域で増加傾向にあり、被害も増えています。落雷のさまざまな機器への影響を研究しています。IT機器やEVなどが普及する中、重要な研究として注目を集めています。国内でも増加する落雷への対応や雷から機器を守る研究に取り組む。大きなバンドギャップを有する次世代パワー半導体の物性デバイス研究を行っています。電子物性面から結晶材料の高品質化を進め、電気自動車などのモーター駆動の省エネルギー化に貢献します。省エネルギー化に大きく貢献する新しいパワー半導体を研究・開発。電気自動車、産業機器の電動化がこれまで以上に加速する現在、これに対応したモーター制御技術を研究しています。電気電子回路、情報制御を柱として高性能化と省エネルギー化を追い求めています。高性能化と省エネルギー化に貢献するモーター制御技術の研究・開発。本学科の専門分野が結集して作られている製品の一つが電気自動車です。最新技術を生かし、より安全で快適な走行が可能となっています。【 電気電子システム工学科 】電気・電子・情報処理の最新技術が結集する「電気自動車」。CAMPUS VIEW 071CHUBU UNIVERSITY GUIDEBOOK 2022工学部電気電子システム工学科

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