中部大学2022大学案内
42/212

WELCOMEFrom the President総合的な学びで豊かな人間力を学長竹内 芳美 Yoshimi Takeuchi「不言実行、あてになる人間」[基本理念]中部大学は、「不言実行、あてになる人間」を信条とし、豊かな教養、自立心と公益心、国際的な視野、専門的能力と実行力を備えた、信頼される人間を育成するとともに、優れた研究成果をあげ、保有する知的・物的資源を広く提供することにより、社会の発展に貢献する。人工知能(AI)に代表される新しい技術の急速な発展が、私たちの暮らしを、そして社会を大きく変えようとしています。さらに今、新型コロナウイルス感染症が世界中で大流行して社会のあり方を大きく揺さぶっています。皆さんを待っているのはそんな激動の時代です。大学は、そうした中で社会人となっていく皆さんが、力を蓄えて準備をするための場所なのです。困難な課題にもひるむことなく自ら考え、実行できる、そんな「人間力」を身につけて巣立ってほしいと思います。それにはまず高度な専門性、そして幅広い教養が必要です。課題を多角的にとらえるための幅広い視野、そして自立心や公益心も欠かせません。中部大学では、春日井キャンパスに7学部26学科4専攻がそろい、人間力を高めるための総合的な学びの場が用意されています。人間力創成総合教育センターに加え、4月からは新たに、生きた教養を身につけるための創造的リベラルアーツセンターもできました。AI時代に向けて、すべての学生が数理科学の素養を学ぶためのAI数理データサイエンスセンターも開設されました。国内外で学ぶための場も豊富に用意されています。この環境を大いに利用して存分に学んでいただきたい。すべての教職員は、皆さんを支援するべく待機しています。そして、スポーツなどの課外活動を通して友情を育んでください。大学は互いに学び合う場でもあるのです。皆さんができるだけ早く大学生活に慣れられるよう、感染防止対策を徹底させた上で教室での対面の授業を中心にする計画です。そして、振り返った時に、中部大学で学んでよかったと心の底から思える学生生活であってほしい。中部大学はそれに応える大学です。建学の精神創立者三浦幸平は1890年に愛知県で生まれ、尋常高等小学校を卒業後、独学で小学校准訓導となったが向学心やみがたく、東京物理学校(現 東京理科大学)に進学。その後、27歳で愛知県立第一中学校の教員になった。3年後には、国立名古屋高等工業学校(現 名古屋工業大学)の助教授に抜擢され、その後研究を重ねて、教授に昇進した。しかし、これからの日本は中堅技術者の養成が必要であると痛感し、1938年に48歳で名古屋第一工学校を創立した。70歳になって工業大学の設立を目指し、1962年に中部工業短期大学を、1964年に中部工業大学を設立した。設立に際し、アメリカ·マサチューセッツ工科大学を手本とし、将来計画として人文系、社会系の学部、大学院、研究所も含めて構想し、その基盤となる工学の大学院修士課程そして博士課程を開設、1975年に84歳で死去した。創立者 三浦 幸平(1890-1975)CHUBU UNIVERSITY GUIDEBOOK 2022040学長メッセージ

元のページ  ../index.html#42

このブックを見る