中部大学2022大学案内
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ゲノム情報科学・生命情報科学次世代シーケンサーとコンピューターを使ったゲノム解析微生物分野微生物の機能の新しい次元での利活用を目指す研究動物分野テーラーメード医療・美容・食品に利活用する基盤的研究化学最先端分析技術の確立と診断・治療用新規素材の開発植物分野植物分子育種・食料生産に利活用する植物分子機能解明の基盤的研究ノビレチン発酵や醸造、医薬品の開発など、私たちの生活は、さまざまな “生物機能”を利用することで豊かになってきました。応用生物化学科では、“最新化学技術”と“最新バイオ技術”を使った研究を行い、生物機能の利活用を目指すバイオのエキスパートを育てる教育・研究を行っています。化学と生命情報科学を基礎として微生物、動物、植物のバイオの教育・研究を深める。応用生物化学科の教育と研究分野シークワーサーに含まれる成分「ノビレチン」を独自技術で高濃度抽出し、機能解析を行った結果、肝機能や排尿改善、美白、がんの転移抑制などの効果が示され、製薬、化粧品メーカーにも注目されています。また、産地である沖縄県の地域振興にも貢献しており、さらなる機能の解明が期待されています。本学科では、質量分析装置(写真)や核磁気共鳴装置などを備えており、生体成分の高感度、高精度分析に活用されています。また、走査型電子顕微鏡、透過型電子顕微鏡、蛍光顕微鏡などを用いた解析、次世代シーケンサーを用いた遺伝子レベルの解析を行っています。禹 済泰研究室では、微生物や植物、キノコ、生薬の天然素材から、人の健康に役立つ“生理活性物質”を探索し、その作用やメカニズムを分子・細胞・個体レベルで解析しています。シークワーサーから抽出した成分の機能解析高度分析機器を活用して生体成分を分析CAMPUS VIEW 近年、各専門分野だけでなく、異分野を融合した研究にも高いニーズがあります。本学科では、異なる専門分野の研究者間の共同研究を積極的に推進しています。【 応用生物化学科 】生物機能のメカニズムを分子レベルで明らかにし、実際に利活用する研究を推進。柘植 尚志研究室堤内 要研究室金丸 京子研究室 〉〉 研究室紹介ナノマテリアルを用いたがん温熱療法の開発など、さまざまな研究を行っています。「化学の力でバイオサイエンスの最先端を開拓する」をモットーに、社会で役立つ研究に取り組みます。化学の力でバイオサイエンスの最先端を開拓。作物の病気によって、毎年約8億人分の食料が失われています。その原因の約80%を占めるカビの特徴や遺伝子を解析することによって、より安全で有効な植物保護につながる情報の提供を目指しています。食料生産を脅かすカビに関する研究情報で、植物保護にも貢献。アミラーゼなど有用酵素を生産し、醸造・発酵食品に利用されるこうじ菌について、酵素遺伝子の発現調節システムや環境との関連性を解析し、酵素生産力を最大限に向上させる研究に取り組んでいます。醸造や発酵食品に利用されるこうじ菌を分析し、機能を研究。107CHUBU UNIVERSITY GUIDEBOOK 2022応用生物学部応用生物化学科

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