大学案内2021
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さまざまな領域への展開が期待されるアミノ酸に着目し、バイオ実験や他機関との共同研究などで探究を深め、実社会に貢献する応用力を養います。【食品栄養科学専攻】実証実験と解析の繰り返しで、栄養素が持つ可能性を拓ひらきます。CAMPUS VIEW 〉〉 研究室紹介根岸晴夫研究室津田孝範研究室山本敦研究室クルクミンというカレーの黄色色素などの食品成分でエネルギー消費を促す褐色脂肪細胞を増やす研究をしています。この関連研究を通して最先端の食品機能研究を学び、応用力を養います。脂肪を熱に変え、エネルギーを消費する褐色脂肪細胞を増やす食品成分を発見。食品中に含まれてはならない有害物質の有無について、微量測定をして確認します。分析機関で測定値の品質が理解できる人材を育成するため、共同で学内インターンシップを開催しています。食品中の有害物質の有無を確認分析機関とインターンシップも。テストプラントを利用し、食品の開発や加工技術について研究しています。特に乳酸菌を利用した発酵食品では、加工中に成分的変化が起こっておいしくなるということの関連性について学びます。テストプラントを使って製造・加工を研究発酵食品の成分変化にも注目。実証実験や共同研究などを通じて、アミノ酸が持つ作用の可能性を拓きます。医学やスポーツ、リハビリ、介護など、実社会への貢献を実感できる研究です。分岐鎖アミノ酸(BCAA)の生理機能に関する研究 下村吉治研究室分岐鎖アミノ酸(BCAA:ロイシン、イソロイシン、バリン)は、ヒトの体内で合成できず、栄養学的に不可欠とされる必須アミノ酸の中でも特に重要とされ、タンパク質の合成促進など、さまざまな生理作用を発揮することが明らかとなっています。筋肉の維持や増強、高齢者の筋肉減弱(サルコペニア)対策などへの効果も確認されており、スポーツ分野やリハビリ、介護分野などでの活用が期待されます。その他にも、肝臓の負担軽減や食欲調整、脳の機能との関係も認められるなど、さまざまな領域での応用が進んでいます。本学で最先端の研究の礎を学び、実社会に貢献する医薬品や食品の開発に触れることができます。本学の実験動物教育研究センターで、ヒトの健康に影響する病原生物をもたない(SPF)マウス・ラットを用い、BCAAがどのように作用していくのか、実験と解析を繰り返してさまざまな分野への応用を探究します。共同研究等により他大学や企業とのつながりが深く、学部生の早い段階から実践的な研究に触れ、学びと検証を重ねることで、実社会で応用できる探究心と実践力を養成します。近年注目されるアミノ酸の研究の中でも特に重要とされるBCAAの探究に取り組む下村吉治研究室です。アミノ酸関連の大手企業との共同研究の実績もあります。BCAAは骨格筋と関係が深く、さまざまなサプリメントが市場に出回っています。スポーツパフォーマンスに関するBCAAの可能性を広げるための研究も進めています。正常マウス全身組織BCAA分解亢進マウス筋肉特異的BCAA分解亢進マウスCHUBU UNIVERSITY GUIDEBOOK 2021115応用生物学部

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