2021研究紹介
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84キーワード相談に応じられる内容キーワード相談に応じられる内容学生支援の3階層モデルとコミュニティ独立行政法人日本学生支援機構 大学における学生相談体制の充実方策について  (佐藤加筆)地域コミュニティ地域コミュニティ地域コミュニティ地域コミュニティ大学コミュニティ大学コミュニティ大学コミュニティ大学コミュニティ第3層専門的学生支援第2層制度化された学生支援第1層日常的学生支援学生学生相談における連携構築に関する研究SATO Eri学生相談室准教授 佐藤 枝里カウンセリング、「若手社員の理解とその対応」に関する研修、「新入社員の適応支援」に関する研修、発達相談・育児支援 『大学における学生相談体制の充実方策について(日本学生支援機構,2007)』では学生支援・学生相談を教育の一環として位置付け、学生支援はすべての教職員と学生相談機関との連携・協働によって達成されると提言している。大学コミュニティにおける相談機関として、3階層の学生支援、すなわち教職員による学習指導や窓口業務といった自然な形で行う「日常的学生支援」、クラス担任制度や何でも相談窓口などの役割を負う教職員による「制度化された学生支援」、そしてより困難な課題が生じた際に相談室等で行う「専門的学生支援」がよりよく機能し、学生の自尊感情と主体性を育成する相談場面構築のための研究を行っている。【研究テーマ】●大学コミュニティにおける相談室の連携・協働システムに関する研究 大学コミュニティの人的資源と学内外の関係部署との連携・協働によって、 学生の成長可能性を育成する相談場面構築に関する研究を行っている。●心理教育としてのグループワークに関する研究●談話室運営による学内居場所づくりと学生間の絆づくりに関する研究●学生相談の一環としての保護者支援に関する研究●予防教育としての地域コミュニティ支援学生相談、連携協働、青年期、思春期、適応支援、コミュニティキーワード相談に応じられる内容キーワード相談に応じられる内容危機状況における心理的支援体制の構築WATANABE Motoko学生相談室講師 渡邉 素子組織内での心理的支援体制構築、危機状況の心理的支援 「心のケア」という言葉が流布し、突然の災害や事件・事故、重篤な疾病など、日常生活において予期せぬ出来事に遭遇して被った心理的な打撃に対して、その回復を被害者個人の自助努力に委ねるだけではなく、社会全体の問題と捉えて支援をしていく必要があるものと一般的認識が変化しつつある。 危機状況に置かれた人への心理的支援は、これまで個人を対象とした臨床での知見が集積されてきた。しかし、支援対象が膨大な数に上るような大規模自然災害や無差別テロ、国際紛争などは、支援も組織的で大がかりなものが必要とされる。 本研究では、従来の心理臨床活動からの知見と危機状況における心理支援実践からの知見の両方向から、危機状況において組織的で円滑な心理的支援を実践するための組織づくりについてのモデル構築を目指している。【研究テーマ】●心理危機状況の分類と支援のあり方について 危機状況における心理的支援の担い手の間で基本的な考え方を共有できる ようにするため、我が国における危機介入や心理支援活動の実践報告を 調査し、危機状況と対応する支援活動のあり方について分類を試みた。●危機状況における心理的支援●学生相談における危機介入時の情報共有モデルの検討支援体制の構築、危機介入 限局的災害型・生活支援・心理教育広域災害型・組織的計画的支援・一次支援者支援インシデント型・ネットワーク型支援・個人心理療法クライシス型・緊急対応・コミュニティ支援生存危機的な被害の範囲大小 狭広支援対象の規模心理危機が生じる状況と支援研究所・センター等研究所・センター等

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