2021研究紹介
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81キーワード相談に応じられる内容キーワード相談に応じられる内容子どもの発達とメンタルヘルスに関するコホート研究ITO Hiroyuki現代教育学部 現代教育学科講師 伊藤 大幸子どもの問題行動の予防・介入策、問題行動リスクの評価、発達障害特性のアセスメント、社会科学データの多変量解析、ユーモア(笑い)の生起メカニズムメンタルヘルス、いじめ、不登校、自傷行為、摂食障害、発達障害、ユーモア(笑い) 児童・青年期は、抑うつ、不登校、自傷行為、攻撃性、非行、いじめ加害など、メンタルヘルスに関わる多様な心理社会的問題が顕在化・深刻化する時期であり、この時期の心理社会的適応の悪化は成人期以降の適応をも強く予測する。そのため、児童・青年期のメンタルヘルスの問題の発生機序を明らかにし、その予防・介入の方策を見出すことは重要な社会的課題である。発達過程の複雑な因果的メカニズムの検証に際して、最も有効な手立てを提供する研究手法の一つとしてコホート研究(縦断研究)がある。当研究室では、中京大学現代社会学部の辻井正次教授との共同研究として、乳幼児から中学生まで約1万人の子どもを対象とした大規模コホート研究を継続実施し、この問題にアプローチしている。【研究テーマ】●問題行動の発現メカニズムの解明 個人が生来的に有している発達障害特性や気質などの個人内リスク要因と、 個人を取り巻く家庭、友人、学校などの環境リスク要因の複雑な相互作用に よる問題行動発現メカニズムの解明を進めている。●ユーモアの発達に関する研究●発達障害特性のアセスメント手法の開発●問題行動リスクの評価手法の開発独自HPキーワード相談に応じられる内容キーワード相談に応じられる内容「天草版平家物語」来日した宣教師たちが布教のために日本語を学習する際の日本語教科書キリシタン文献を用いた日本語史研究CHIBA Takashi現代教育学部講師 千葉 軒士 日本語史、キリシタン語学、活字印刷史 1549年のフランシスコ・ザビエル来日から、徳川家康の禁教令の出る1612-1614年までの約半世紀の間、イエズス会の宣教師たちは布教活動に必要な日本語を学習するための様々な書物を作成した。これらの「キリシタン文献」に対する理解を深め、主に当時の日本語の実態を読み解く研究を行っている。 この資料にあらわれる日本語に対する記述からは、日本語母語話者が看過してしまったであろう当時の日本語の変化や実態を読み取ることができる。ここから、日本語の歴史はもちろんのこと、さらには外国人がどのように日本語を捉え、学習してきたかという観点から日本語教育史にも新たな知見を与えることが可能である。このグローバル化の時代において、現代の外国人の日本語習得についても寄与できよう。また、辞書等他国の言語を自国の人にわかるように表現する必要のあるものを通して、そこにあらわれる彼らの有する文化と日本の文化の相違点や共通点等を探ることも可能であると考えている。【研究テーマ】●日本語史研究(主にローマ字表記)●キリシタン語学研究●キリシタン版・印刷史●辞書史キリシタン語学、キリシタン版、印刷史、ローマ字表記現代教育学部現代教育学部

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