2021研究紹介
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77キーワード相談に応じられる内容キワドキーワード相談に応じられる内容伊勢物語の生成と引用・享受に関する研究  HONDA Emi 人文学部 日本語日本文化学科准教授 本田 恵美伊勢物語と同時代の和歌や物語に関すること、百人一首、競技かるた 『伊勢物語』と他作品との関係性を視野に入れながら、『伊勢物語』における和歌脱構築の方法とその享受の様相について多角的に研究している。『伊勢物語』所載の和歌が、『古今和歌集』やその他の作品に収められている場合との差異や和歌の内実、また、『伊勢物語』による漢籍引用の方法、『源氏物語』における『伊勢物語』引用、中世歌人・連歌師たちによる『伊勢物語』享受や古注釈書についても調査を進めている。【著書】●『<紫式部>と王朝文芸の表現史』 (共著), 森話社, 2012●『伊勢物語 創造と変容』 (共著), 和泉書院, 2009●『王朝物語のしぐさとことば』(共著), 清文堂, 2008 ●『源氏物語宇治十帖の企て』(共著), おうふう, 2005●『人物で読む源氏物語』第3巻 光源氏(Ⅱ) (共著), 勉誠出版, 2005●『人物で読む源氏物語』第4巻 藤壺の宮(共著), 勉誠出版, 2005●『古代中世文学論考』第13集(共著), 新典社, 2005●『古代中世文学研究論集』第3集(共著), 和泉書院, 2001【学術論文】● かち人の渡れどぬれぬえにしあれば ― 『伊勢物語』六九段の方法― 「国語国文研究と教育」48 , 2010年2月●『伊勢物語』とその享受―歌論・歌学書・歌合「名古屋大学国語国文学」98, 2006年7月●『伊勢物語』における〈物ことば〉表現「国語国文研究と教育」44, 2006年3月伊勢物語、古今和歌集、源氏物語、和歌、歌物語、百人一首キーワード相談に応じられる内容キーワード相談に応じられる内容生活の中の民俗宗教から現代社会を考えるHIRAI Meari国際関係学部 国際学科准教授 平井 芽阿里日本と沖縄の文化・信仰・神々・聖地に関する講演やレクチャー 「民俗宗教」とは、キリスト教やイスラム教などのように、教祖や教理、教団のない、日常生活の中に「あたり前のこと」として息づく宗教的な考え方や実践のことです。宗教に加入しないから無宗教であるとは言えず、日本人のほとんどが民俗宗教の中に生きています。それは、天気が良くなるようにお願いした、お正月に初詣に行った、受験がうまくいくようお守りを買った、など例を挙げればきりがなく、例えば中部大学の春日井キャンパスも神々が棲まう鎮守の杜に囲まれています。 私の研究では、日本人が無意識に実践している現代社会の民俗宗教やその背後にいる神々との関わり方について、身の回りの日常に目を向けながら考察しています。特に沖縄の神々の聖地である御嶽(ウタキ)やシャーマニズムについても研究しています。【研究テーマ】●沖縄の文化と信仰●愛知の中の沖縄文化●現代沖縄のシャーマニズム再考【著書】 ●平井芽阿里『宮古の神々と聖なる森』新典社、2012年●平井芽阿里「神々の降り立つ島 琉球神話」植朗子編『はじまりが見える 世界の神話』創元社、2018年●平井芽阿里『ユタの境界を生きる人々』創元社、2020年沖縄、文化、神々、信仰、聖地、神話、子ども「あたり前のこと」として行われる子どもの祈願人文学部国際関係学部

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