2021研究紹介
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52キーワード相談に応じられる内容キーワード相談に応じられる内容三つ指毒素の分子認識試薬への応用 MORIYAMA Akihiko応用生物学部 環境生物科学科教授 森山 昭彦細胞膜結合タンパク質に関する研究、タンパク質の分離精製、リン脂質結合力測定 三つ指毒素タンパク質群は、特にコブラ科の毒素として進化、多様化した一群の小分子タンパク質(小型ポリぺプチド)である。3本指を下に突き出した様な形から三つ指毒素と呼ばれ、このタンパク質群では、お互いに非常に類似した構造をしているにも関わらず、アセチルコリン受容体、コリンエステラーゼ、カルシウムチャンネル、リン脂質など、さまざまな生体物質に結合する分子が見つかっている。特に、サイトトキシンは、細胞膜の酸性リン脂質に結合し、細胞膜を不安定化する点で興味深いタンパク質である。また、変異タンパク質の作出が容易であり、様々な結合タンパク質を作る際のプロトタイプとして期待されている。    【研究テーマ】●リン脂質特異的結合試薬の開発 細胞膜脂質には種類が多いが、最近では各種の脂質に特異的な機能も見つ かってきており、新たな脂質結合タンパク質の開発が期待されている。 リン脂質結合と細胞毒性が、●ガン治療への応用 ある種のガンは、サイトトキシンに対する感受性が高い。●死細胞検出試薬の開発●新規結合タンパク質の開発 リン脂質、ヘビ毒素、結合タンパク質キーワード相談に応じられる内容キーワード相談に応じられる内容遺伝子から生態系まで網羅した生物多様性評価MINAMI Motoyasu応用生物学部 環境生物科学科教授 南 基泰動植物調査、DNA鑑定による植物由来食品素材の鑑定、薬用植物栽培 ミクロな技術の分子生物学的技術からマクロな人工衛星画像解析までを網羅的に駆使して、生物のもつ遺伝的多様性から生態系の多様性までを研究対象としています。いずれも実用性を視野に置いた生物資源探索、生物多様性に配慮したグラウンドデザインなどに産官学で取組んでいます。【研究テーマ】●薬用植物の分子系統地理学的解析及び品質評価 東アジア地域の漢方原料植物の新たな遺伝資源探索や持続可能な利用法 を解析しています。●遺伝子から生態系まで考慮した生物多様性広域評価 生物多様性に配慮した土地利用計画や企業緑地創成などについて検討して います。●DNA鑑定技術による植物由来食品素材の鑑定 植物加工食品などに使用されている植物由来原材料のDNA鑑定技術の開発生物多様性評価、DNA鑑定応用生物学部応用生物学部

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