2021研究紹介
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33キーワード相談に応じられる内容キーワード相談に応じられる内容自律分散型エネルギーマネジメントシステムの構築-無線/アンテナ技術とネットワークの各種実働システム-TSUNEKAWA Koichi 工学部 電気電子システム工学科教授 常川 光一無線/電波システム、アンテナ全般(素子/設計)、小型無線機器、電波伝搬測定、無線方式設計、無線センサネットワーク、電波デバイス、電磁波理論、電波教育/技術講演 大学の中立的立場を基本とし、幅広い無線技術について研究を進めている。特に「省エネシステム」と「ワイヤレス電力伝送」に注力し、これらを融合したハードウエアに人の健康データを利用して「人の気持ち」を重んじたソフトウエアによる制御を導入することを大きな目標としている。さらに「実動システム」の構築による説得力が重要と考え、普及技術の応用展開の中でアイデアによる新規性創出を目指す。成果は地域企業や自治体への還元を積極的に行う。【研究テーマ】●無線センサネットワークを用いた中小都市向け「自律分散形エネルギー マネジメントシステム(EMS)」の開発/構築●外部制御/モニタにより既存施設や様々なメーカ機器に適用できる「後付け (Add-on)形EMS」の開発/構築●人体データ(体表温度、脈拍、状態(運動中/睡眠中)等)を用いた「人の気持ち がわかる屋内EMS(HEMS)」の開発/構築●電子機器の非接触充電や電子ペーパを可能にする、電界結合形の「高効率 ワイヤレス電力伝送システム」の開発/構築●天井の照明にあらゆる無線方式を組込み基地局とする「ユビキタスシーリング ライト」の開発●Wi-Fi、地デジ、携帯電波などをパッシブ制御し、不感エリアを無くす「電磁 波制御カーテン/パーテション」の開発●放送波を受信して非常時に電源を確保する、展開避難梯子形の「エネルギー ハーベストアンテナ」の開発●上記各テーマを実働システムとして体験できるデモルームの構築と近隣企業、 自治体との連携による特色のある技術/産業の創出省エネ、センサ、電波、ユビキタス、無線電力伝送特許P106参照キーワード相談に応じられる内容キーワード相談に応じられる内容ワイドギャップ半導体の欠陥準位計測とバンド構造解析NAKANO Yoshitaka  工学部 電気電子システム工学科教授 中野 由崇GaN・SiC・酸化物・有機物などのワイドギャップ半導体デバイス・材料における欠陥準位計測とバンド構造解析 従来のSiやGaAsの物性限界を凌駕するワイドギャップ半導体(III族窒化物、 SiC、酸化物、有機半導体)はパワーデバイス・太陽電池・光触媒などのグリーンエネルギー分野において注目されている。これらの新規半導体が有する優れた物性を具現化するには、電気的に活性な欠陥準位を極力低減する必要がある。当研究室では、これらの半導体デバイス・材料に存在する欠陥準位を光励起や熱励起などを利用した過渡容量分光法(DLOS: Deep-Level Optical Spectroscopy, DLTS: Deep-Level Transient Spectroscopy, TAS: Thermal Admittance Spectroscopy)を用いて高感度に精密計測し、バンド構造解析を通して結晶成長やプロセス技術へフィードバックするバンド構造エンジニアリングを積極的に行っている。【研究テーマ】●AlGaN/GaNヘテロ構造の炭素関連欠陥準位とスイッチング特性の相関研究●InGaN厚膜pin接合型太陽電池の欠陥準位評価・解析●有機デバイスの界面欠陥準位計測と劣化解析●GaN,SiC,Ga2O3エピタキシャル膜の欠陥準位評価・解析●欠陥準位の非侵襲・高感度計測技術の開発ワイドギャップ半導体、欠陥準位計測、過渡容量分光、バンド構造解析 特許P106参照工学部工学部

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