2021研究紹介
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27キーワード相談に応じられる内容キーワード相談に応じられる内容多要素を用いた高性能個人認証法の研究UMEZAKI Taizo工学部 ロボット理工学科教授 梅崎 太造指紋・静脈・虹彩・顔認証装置の開発、人の入退出管理手法とシステム予算、近赤外線LEDの利用方法、光学機器の開発、セキュリティシステム全般 近年、個人認証システムの市場はスマホやノートブックなどへの搭載により、急激に成長している。銀行のATMでは、指紋や静脈認証による本人確認方法が徐々に定着しているが、高精度認証装置の小型化は実現されていないのが現状である。一方、モバイル機器に搭載されるセンサのセンシング面積は、小さくなるばかりであり、そのため認証性能の低下は免れない。我々は、これまで企業と共同で入退出管理用指紋認証装置、USB接続タイプ小型指紋認証装置、携帯やノートブック組み込み用小型指紋認証装置などを開発してきた。最近は、小領域でも高精度認証を保証する多要素(指紋・静脈・汗孔、顔・虹彩)認証システムの研究を進めている。 【研究テーマ】●DPマッチングによる指紋照合アルゴリズム 指紋断面の凹凸を一次元の波形とみなし、その波形の周波数成分に含まれて いる指紋らしさの成分を除去して個人固有の特徴を強調するため、高速・小記憶 容量・高精度という特徴を持つ。アルゴリズムの原理上、指紋画像の保存は 不必要であり、流出する危険性が無い。●隠れマルコフモデルによる指紋照合アルゴリズム●静脈・虹彩を用いた超高精度照合アルゴリズム●同時多要素認証装置の開発(指紋・静脈・虹彩・汗孔)●指紋・静脈画像取得用小型センサ●指紋・静脈画像取得用ラインセンサ●Deep Learning による個人認証法●スマホ用小面積型指紋認証法●スマホ用超小面積型汗孔認証法●ホログラムシートレンズを用いたスマホ用個人認証装置指紋、静脈、虹彩、個人認証、汗孔、マニューシャ、スペクトル、隆線、顔キーワード相談に応じられる内容キーワード相談に応じられる内容プロジェクタとレーザーによる計測歯型の計測例プランクトンと細胞の計測例デジタルホログラフィ顕微鏡非接触で細胞から飛行機までを測るUMEZAKI Taizo工学部 ロボット理工学科教授 梅崎 太造各種三次元計測装置の開発、生産ライン向け三次元計測装置の開発、計測装置の高速化・低価格化・高精度化・小型化・組み込み など 三次元計測とは立体的なものをデータ化することの総称であり、各種の手法が提案されているが、我々は非接触式に限定して研究している。Kinectの登場が話題を呼んだエンターテイメント分野や、文化財のデジタルアーカイブ化などでの利用も進んでいるが、近年製造業における外観検査や自動生産システムへの応用が急速に増加している。 計測対象物のサイズ・計測時間・計測精度・材質・環境などにより、最適な計測手法は異なる。 これまで、人の顔・頭・体・歯、電子部品・電子基板、車体と関連部品、航空機のファスナなどの計測機器を実用化してきた。最近ではレーザーの波長干渉を利用したデジタルホログラフィ顕微鏡の開発も進めている。 これにより数ナノメートル(1ミリの100万分の1)オーダーの計測精度で血球・細胞・細菌等の計測が可能となる。 【研究テーマ】●レーザーを用いたデジタルホログラフィ顕微鏡 レーザ光による干渉縞法では、鏡面反射物体の計測が可能となる。2000倍 程度まで拡大可能であり、マイクロチップやSi基板の凹凸のような微小構造 物体も計測できる。フーリエ変換法を用いることによりワンショットでも 計測できるため、防振台などの特殊な計測環境を必要とせず、高精度な計測を 実現できる。●空間コード化法と位相シフト法の合成による高精度計測手法●GPUを用いた高速三次元計測手法●ワンショット型超高速三次元計測装置●二波長レーザーによる広レンジ型三次元計測装置●各種ばね部品の三次元計測装置空間コード化、位相シフト、合焦点、三次元計測、形状計測、レーザー切断、デジタルホログラフィ工学部工学部

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