2021研究紹介
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19キーワード相談に応じられる内容キーワード相談に応じられる内容空調・照明の快適性と省エネルギの両立YOKOE Aya工学部 建築学科准教授 横江 彩屋外・室内温熱環境に関する調査研究、照明に関する研究 節電による省エネルギのために空調設定温度等が緩和されている事業所が多いが、居住者の快適性や生産性といった観点からは好ましくはない。また、一般的には空調というと一括で行われており、年齢による生理反応の差異などは全く考慮されておらず、熱中症やヒートショックといった安全への担保が懸念される。研究室では、上記問題点を考慮しながら、省エネルギでありながら、快適性や安全面にも配慮可能な空調方法について研究を行っている。 他方、空調に次ぐ大きなエネルギ消費量である照明(図1)についても、昼光利用やタスク・アンビエント照明による省エネルギ性の研究を行っている。【研究テーマ】●快適性、知的生産性を保持可能な省エネルギ空調運転方法(図2) 暑さ寒さを感じない無感空調からサブストレスゾーンに周期的に振る ことで、居住者の覚醒状態を促し知的生産性向上と省エネとの両立を図る●高齢者にとって適切な空調方法に関する研究●良好な療養環境を形成可能な環境要因について 有機ELを用いた検討●HMD(Head Mounted Display)を用いた生理・心理反応から集中できる 講義室形状の模索に関する研究快適性、省エネルギ、温熱環境、視環境、高齢者、VRキーワード相談に応じられる内容キーワード相談に応じられる内容金属酸化物クラスター (ポリ酸) の高機能化の研究ISHIKAWA Eri工学部 応用化学科教授 石川 英里ポリ酸の合成、単結晶X線構造解析 ポリ酸(Polyoxometalate)は数個から数百個のMoやWなどの金属原子が酸素原子と規則正しく結合した ナノサイズの分子状アニオンクラスターであり、多岐にわたる骨格構造を持つ。その物性(酸化還元特性や酸強度、自己集合化の挙動など)は構造や構成元素によって大きく変化する。本研究室ではこれらをコントロールしながら新規な機能性ポリ酸の合成を行い、その物性評価を行っている。【研究テーマ】●光化学反応を用いたポリ酸の合成  電荷移動(LMCT)吸収帯へのUV光照射で開始するポリ酸の光化学反応に よってシンプルな反応系でポリ酸の還元を行い、種々の混合原子価状態を 持つポリ酸の単離に成功している。●ポリモリブデン酸の電気伝導性の評価 ポリ酸には固体酸として機能し、プロトン伝導性を示すものがある。本研究室 ではNa3[PMo9O31(H2O)3]·13H2Oなどのポリ酸の電気伝導性を評価し、高温で 作動する固体電解質としての可能性を探っている。●ポリタングステン酸の酸化触媒反応 ポリタングステン酸の均一系酸化触媒能を検討している。対カチオンを有機 アミンに変換して有機溶媒への溶解度を向上させ、選択性の高い触媒反応系 の構築を目指している。ポリ酸、金属酸化物クラスター、触媒、光反応、構造解析[H2MoV12O28(OH)12(MoVIO4)4]6-[H14MoV24MoVI13O112]12-[PMo9O31(H2O)3]3-[P(TiO2)2W10O38]7-[(VO)3 (SbW9O33)2]12-工学部工学部

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