2021研究紹介
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17キーワード相談に応じられる内容キーワード相談に応じられる内容コンクリートの材齢と各種の収縮現象ひび割れが発生しないコンクリートの開発を目指してHASHIDA Hiroshi工学部 建築学科教授 橋田 浩建築部材の収縮ひび割れ制御、低収縮コンクリートの設計、膨張材コンクリートの性能評価、高強度コンクリート部材の特性評価 コンクリートには永遠と言われる課題がいくつか存在しており、その代表例が「収縮ひび割れ」である。収縮ひび割れの要因には、①自己収縮、②乾燥収縮、③水和熱による温度収縮、④気温変化による温度収縮がある。これらの収縮メカニズムを理解し、総合的な抑制策を講じることで、コンクリートのひび割れを防止し、建築物の美観や耐久性を保持することが可能となる。 これまでの収縮ひび割れに関する研究成果は、日本建築学会の指針類に反映されており、清水建設(株)と共同開発した低収縮コンクリートの技術は、2019年度の建築学会賞を受賞している。  本研究は、これまでの成果をさらに進化させ、既往の技術では難しいとされてきたひび割れの根絶を目標としたテーマである。【研究テーマ】●超低収縮コンクリートの研究開発●鉄筋コンクリート部材の収縮応力解析●土間床/構造床の合理的なひび割れ制御●高強度コンクリートの自己収縮と温度膨張・収縮の統合評価ひび割れ、乾燥収縮、自己収縮、温度収縮、膨張材、収縮低減剤、高強度コンクリート工学部キーワード相談に応じられる内容国産木材を活用した各種木質構造の研究FURUKAWA Tadatoshi工学部 建築学科教授 古川 忠稔新型木造建築構法、木造建築の耐震改修、伝統的建築物の保存活用 疲弊した林業を再活性化するとともに、悪化した日本の森林環境を改善することを長期的な目的として、国産木材を構造材として用いる新型木質構造を研究テーマとしている。  また地震国の我が国では、木造建物においても十分な耐震性能を持つことが重要であるため、戸建て住宅や伝統的建築物の耐震性能評価や、施工しやすく改修後の活用を阻害しない耐震改修工法の研究を行っている。【研究テーマ】●国産小中径木材を用いた新たな建築構法 小中径材を用いた立体トラス構造の開発や、小径木材による各種建築 構造の提案●国産大径木材の有効利用と高付加価値化 大径木材の強度特性を踏まえた有効利用に向けた研究●既存木造住宅の耐震補強工法 居住者負担の少ないローコスト耐震改修工法の研究●伝統的木造建築の耐震性能評価と耐震改修 文化財等としての価値を損ねず、その後の有効活用につながる耐震性能 評価と改修に関する研究国産木材、地域産木材、木質構造、伝統的建築工学部

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