2021研究紹介
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12キーワード相談に応じられる内容キーワード相談に応じられる内容工学部キーワード相談に応じられる内容藻類培養装置スターラー スターラー ライト ライト シリコンチューブ フィルター BDFの発電実験装置藻類を利用したCO2固定化とBDF製造プロセスの研究YUKUMOTO Masao工学部 機械工学科教授 行本 正雄ディーゼル発電機を用いた燃焼評価、藻類の培養、電気化学測定 バイオマス資源としての藻類のもつ高い生長率、CO2固定化、燃料転換など潜在能力への関心が高まっており、下記の3点の研究を進め、藻類バイオマス自立プラットホームの開発を行う。【研究テーマ】●藻類を利用したCO2固定化 複数のプロジェクトの中で中部大学はCO2溶解と培養水槽の設計を担当し、 大型藻類はホソエダアオノリを、微細藻類はユーグレナ、イカダモの大型 培養と燃料化の実用化を目指している。●BDF燃料の製造と燃焼改善の検討 バイオマス燃料の燃焼改善を目的に低温流動性向上剤、セタン価向上剤 を添加したBDF燃料を作成し、小型発電機での試験を行なっている。 PM(煤)やNOx改善を目指している。●合金鋼の高温・高CO2腐食メカニズムの解明 油田、ガス田では高温・高CO2雰囲気での腐食が大きな問題であり、採掘 現場では主にマルテンサイト系ステンレス鋼管である13%Cr鋼が使用されて いる。Crはレアメタルであるため高価である。本研究ではCrを削減し、Ni、 Cu等を添加することでコスト削減を目指し、その合金添加効果について オートクレーブ、電気化学測定による評価を行い、メカニズム解明を 進めている。藻類、バイオマス、CO2、BDF、燃焼、PM、NOx、合金鋼、高CO2腐食キーワード相談に応じられる内容写真1. 高層マンション火災の例写真3. 消火ドローン2号機写真2. 消火ドローン1号機写真4. 運転シミュレータ人に優しい機械を目指した協調工学TAKADA Hajime工学部 機械工学科特任教授 高田 一人間-機械系インタフェース、自動車ドライバの認知・判断・動作および感性、福祉機器、耐震工学、リハビリテーションの測定●「ドローンを使った消火システム」に関する研究を行っている。左上の写真1はアメリカのハワイ州で2017年7月14日に発生した36階建て高層マンションの火災である。(出典、CNN.co.jp「米ホノルルの高層住宅ビルで火災、3人死亡 火元は26階」、2017.07.15)。日本でも、平成16年から25年までの10年間に東京消防庁管内で15階建て以上の建築物から出火した火災は、1185件あり、共同住宅以外でも出火階が11階以上の火災が224件で高層ビルの増加とともに火災も年々増加している。しかし、日本の消防署のはしご車は地上11階までしか届かない。そこで、消防車が到着する前に管理人の操作で、約1分で20階まで到着させることができる消火ドローンを開発している。ドローンから消火ボールを投げ入れ、初期の段階で消火することができるものを目指す。●「自動車運転における安全性」という課題で研究を行っている。当研究室で作成した運転シミュレータ(写真4)でドライバの認知・判断・操作の情報を取得し、自動運転など、実験で得られたデータを基にガイドラインなどの作成を目指している。その結果として、実車での実験や実車の一部をシミュレータと組み合わせた実験が可能と思われる。●その他、「安心して生活できる社会」というテーマで人間工学、リハビリテーション、福祉機器の開発などを行っていきたい。例えば、これまで、高齢者の施設において歩行やリハビリのデータを測定し、これからの高齢化社会における標準的なデータベース作成は行っている。人間-機械系、ドライバの認知・感性、福祉機器工学部

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