2021研究紹介
11/111

10キーワード相談に応じられる内容再生可能資源で駆動可能な燃料電池の研究 NAMIOKA Tomoaki工学部 機械工学科教授 波岡 知昭バイオマスのエネルギー変換、燃料電池、未利用資源の有効活用  木質バイオマスの高効率エネルギー変換システムの実用化を目指し、技術面及び経済面の両面から研究活動を行っている。 技術面ではバイオマスガス化ガスで駆動する燃料電池の電極開発に力を入れている。発電性能と不純物への耐性を両立する電極を開発し、現在はその脱レアメタル・レアアース及び低価格化に取り組んでいる。  経済面では地方自治体と共同で木質バイオマスや未利用資源の資源量調査、集材、収集コストの推算を行っている。 その他、航空機や大型トラック用APU(補助電源)用途を目的とした、ジェット燃料や軽油を直接燃料とする燃料電池に関する研究やバイオマスガス化ガス中に含まれる微量タールの新しい精製法に関する研究活動も行っている。【研究テーマ】●炭化水素駆動燃料電池の電極開発●ダブルぺロブスカイト構造を有する酸化物電極の電気化学性能評価●バイオマスガス化ガス駆動燃料電池の電極開発●バイオマスガス化ガス精製・洗浄水蒸気改質、固体酸化物形燃料電池、バイオマス、ガス化 改良前の電極では繊維状炭素の析出と電極の破壊が観察されるが、改良後の電極は炭素の析出・構造破壊共にみられない。 炭化水素を含む燃料にて燃料電池発電試験を行った後の電極表面の観察キーワード相談に応じられる内容特許2.5 mm 130 mm 2 mm マイクロフレームアレイ(自然吸気)微小拡散火炎群バーナ(ノズル径70µm)微小拡散火炎群による機能性微粒子の火炎合成マイクロフレームアレイ(強制吸気)微小拡散火炎群による燃焼制御HIRASAWA Taro工学部 機械工学科教授 平沢 太郎燃料消費量の削減、低NOx燃焼、熱効率の改善、非接触温度計測、機能性酸化金属微粒子の火炎合成P106参照 対流の影響が少なく、発熱密度の高い微小拡散火炎(マイクロフレーム)の特性を活かした燃焼利用の研究を中心に研究を実施している。特に、複数の拡散火炎の相互干渉を利用した燃焼制御の研究、ならびにその応用技術の開発を行っている。【研究テーマ】●微小拡散火炎群による火炎合成制御法の研究開発 微小拡散火炎間の相互干渉を利用することで、温度、時間、ガス組成 などの合成反応場を制御し、火炎合成の適用範囲を広げて新たな機能性 微粒子の合成を目指している。●微小拡散火炎群の基礎燃焼特性に関する研究 微小拡散火炎の相互干渉が燃焼に及ぼす効果とそのメカニズムを研究 している。NOx生成の抑制などのクリーン燃焼技術の開発、効率的な 加熱技術の開発につながる。●スケールモデリングによる大規模火災の研究●蓄熱体などにおける熱輸送の研究●高温域ガス温度の光学計測法の開発燃焼制御、火炎合成、マイクロフレーム、火災工学部工学部

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る