幸友23
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 コロナの影響が最初に出たのは2月末の1DAYインターンシップの中止。その後、3月上旬に行う予定の会社説明会は、オンラインに切り替えて対応しました。回数も増やし、例年は4月と5月で一度ずつの開催でしたが、今年は4月から毎週金曜日にオンライン説明会を実施。説明は動画配信で、質疑応答はリアルタイムで行いました。また、面接は例年3~4月に一次面接を行っていましたが、5月に延期。手法も一次は全てWEBで、6~7月の二次面接は一部遠方の方を除いて対面で行いました。二次では表情を確認するため、対策をきちんと講じた上で学生にはマスクを外してもらいました。学生も企業も初めてのWEB対応でしたが、来年以降はノウハウを蓄積して大きく変わることも予想されます。ただ、当社がベースとして求めるのは五感をフル活用したコミュニケーション力。これからWEBのコミュニケーションが増える状況下でも同じです。つまり、手法に関わらず、面接で何を互いに求め、見極めるのかを重視し、その時々に応じて手法を選ぶ方が大事だと考えています。 4月のオンライン説明会で、海外に留学中の学生から応募がありました。WEB化したことで従来では応募できなかった学生が当社を知り、受験が可能になったのは大きな収穫です。こうして初期段階で地域を限定しなくて済む点はWEBの良い面として残っていくでしょう。一方、10月に感染対策を取った上で内定者懇談会を実施。初めて会う者同士で盛り上がるか心配はありましたが、実際は想像以上の盛況ぶり。それだけリアルの交流を求めており、直接会う場がいかに貴重なものかと感じた機会でもありました。またその場では、内定者が非常に論理的に話をしているという気付きも。WEBという限られた選考の場で、言葉できちんと伝えることでパスしてきた結果なのかもしれません。WEBを活用した採用活動が当然となっていく中で、学生側はいかに自分の意志や思いを伝えられるか、基本的な部分が改めて重要になってくると思われます。また、情報の集め方や会社を見極める力もより大切となり、変化していくことでしょう。私たち採用活動を行う側は、更にこれらを踏まえた上での対応策をしっかりと考えておくべきだと思います。ベースとして求めるコミュニケーション力。来年以降もWEB中心の採用活動が続く。〒460-8432 名古屋市中区栄三丁目34番14号1945年10月1日1.電子デバイス、半導体デバイス、高機能材料の開発、販売と輸出入2.コンピュータ及びマイコン応用システム開発と販売3.ソフトウエアの開発と販売https://www.tokai-ele.com/人事部 人材開発課 主任田中 大介氏人事部担当部長植田 竜介氏東海エレクトロニクス株式会社本 社創 業事業内容特集  コロナ禍で就職戦線はどう変わったか取材ご対応者コロナ禍の影響により、急な採用計画の変更を余儀なくされた企業も少なくない採用活動。エリアや企業ごとで異なる対応策も見られたようですが、では実際はどうだったのでしょうか。東京と名古屋にそれぞれ本社を置く会員企業2社にご協力をいただきお話を伺いました。06

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