幸友23
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 そもそも2020年は、経団連が就活ルールを廃止してから初めての就職活動。であると同時に、東京でのオリンピック開催によりさまざまな制限が出ると言われていた年でもありました。しかし、年が明けてしばらくすると新型コロナウイルスの感染拡大の兆し。4月には緊急事態宣言が発出され、就職活動はもとより、経済活動までもストップする異常事態となりました。そうした中で、4月の1カ月間に学生がどのような活動を行っていたかを見ますと、「面接など対面での選考を受けた」が、35・2%で昨年比34・9ポイントのマイナス。一方で、「WEB上での面接を受けた」が、56・9%で49・3ポイントのプラスとなり、主な面接の場が対面からオンラインに移行したことが伺えます。その後、緊急事態宣言が解除された後の6月中の活動状況を見ますと、5月中に21・4%まで減っていた対面での面接は40・0%まで増加。採用活動が再開され、中でも先送りされていた最終面接が実施されたものと考えられます。 また、学生が内定の有無に関わらず就活を継続しているかどうかを示す「就職活動実施率」は、6月1日時点で67・4%と昨年比で10・1ポイント高く、7月1日時点でも44・9%と、昨年の28・5%より16・4ポイント高い結果に。例年、ピーク時を過ぎたコロナ禍で就職戦線はどう変わったか人手不足を背景に「売り手市場」が続いていた近年でしたが、今年の就職活動は新型コロナウイルスの感染拡大により状況は一変。大規模な合同企業説明会は中止となり、説明会や面接はオンラインへ移行といったニュースが流れました。直接会って情報を交換することが通例だった就職戦線は、このコロナ禍で実際どう様変わりしたのでしょうか、状況を振り返ります。対面からオンラインへ、内定状況は1カ月遅れで推移。※就職みらい研究所「就職プロセス調査(2021年卒)」より抜粋して作成2021年卒2020年卒増減面接など対面での選考を受けた35.2%70.1%△34.9WEB上での面接を受けた56.9%7.6%49.3個別企業の説明会・セミナーのうち、WEB上で開催されるものに参加した38.5%11.2%27.32021年卒6月中2021年卒5月中増減面接など対面での選考を受けた40.0%21.4%18.6WEB上での面接を受けた42.8%52.5%△9.7個別企業の説明会・セミナーのうち、WEB上で開催されるものに参加した15.8%26.3%△10.5■4月に行った活動実施率(昨年との比較)■6月に行った活動実施率(5月との比較)特集03

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