幸友23
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 1990年、大同特殊鋼㈱の磁石事業を分社し、MQ1(ボンド磁石)の製造を開始させたことが当社の始まりです。その後、MQ3(熱間加工磁石)の量産を開始し、タイと中国に工場を設立。2017年にはインターメタリックスジャパン㈱を吸収合併し、PLP(焼結磁石)の生産を開始しました。用途に合わせた豊富なラインナップが当社の強みで、中でもPLPは世界最高の特性を誇り、電気自動車の駆動モータなどに使われています。ほかにも自動車内のセンサーや補機モータの一部に使用され、高効率化や省スペース化、軽量化に貢献しています。また、親会社である大同特殊鋼㈱が開所した「中津川先進磁性材料開発センター」と連携し、次世代モータを担う磁石の開発に取り組んでいます。さらに7月には、経済産業省の「新グローバルニッチトップ企業100選」に認定され、重希土類完全フリーの高特性磁石の量産で高評価を得ています。 私は現在、製造部に所属し、PLPの製造を担当していますが、先に述べたインターメタリックスジャパンの設立時に、工場の立ち上げに携わったことがきっかけです。当時は、導入する設備の選定、最適な工程や動線の設計など、責任ある業務を行いました。それまでは所属がボンド磁石の製造部署でしたので、たくさんの苦労もありましたが、今思えばモノづくりのゼロから関わるという非常に貴重な経験ができたと思います。形状や耐熱性、磁力など、お客様のニーズに合わせた製品開発を行う技術部に対し、製造部は、コスト改善、工程の見直し、新製法の検討などを行うのが仕事。現在は同じ目標に向かって仲間と協力し、スピード感を持って取り組んでいます。自動車の電動化や自動運転が加速するのと同時に、磁石の需要もますます拡大が想定される今後、新しい製法でのコスト削減、歩留まり&品質向上などに取り組み、会社の発展に貢献していきたいと思っています。会員企業の魅力とともに、中部大学や併設校の卒業生を紹介する「幸友会会員企業を訪ねて」。現在活躍中のOBに、会社の特徴とご自身の仕事への想いを語っていただきました。豊富なラインナップを誇る磁石関連製品のトップメーカー。製造コスト削減と品質向上で会社の発展に貢献。ネオジムボンド磁石、熱間加工磁石、PLP焼結磁石およびそれらの応用品の製造・販売事業内容株式会社ダイドー電子製造3部 製造技術3室(課長) なかがき けんじ中垣 賢二さん中部大学 工学部 電気工学科2006年度卒業オンリーワンの技術力で成長産業に貢献本社外観ネオジム磁石製品群株式会社ダイドー電子File 01幸友会会員企業を訪ねて会員企業紹介 住所 〒509-9132 岐阜県中津川市茄子川1642-144 電話 0573-68-6177(代表) 代表取締役社長 天野 肇 設立 1990年1月http://www.daido-electronics.co.jp/27

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