幸友20
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 日本人の平均寿命は男性80.98歳、女性87.14歳となり、今まさに人生80年時代。我国は、過去に類を見ない超高齢社会となり、世界でも有数の長寿国となりました。この「長くなった高齢期をどうよく生きるか」がこれからの社会の大きな課題であります。 日本はまだまだ60歳定年が定着していますから、60歳が1つの人生の区切りでしょうか。その後の人生を余生と言います。しかし決して余った人生ではありません。余裕のある人生です。 私もいよいよ来年は還暦を迎えることになりました。私の周りを見渡しても皆さん元気です。それぞれまだ勤められることと思いますが、いずれ第一線を引かれる時がやって来ます。しかし、男性はその後の身の処し方があまりうまくないのです。仕事中心に生きてきた会社人間が、肩書きがとれて、まさに肩の荷が下りたのに、家庭人として、地域人としてうまくソフトランディングできない方が多いのです。かつて、男性を比喩した言葉が流行りました。「亭主元気で留守がいい」、定年退職すると、奥さんにべったりくっつく「ぬれ落ち葉」です。又、数年前、ある週刊誌が定年後、家でだらだらしている亭主に対する一言を募集しました。一等賞作品は「なぜ三度も食事するの」でした。笑いごとじゃありませんね。 男性には、長年社会で培ってきた豊かな知識、経験、技術があります。これをぜひ地域社会のために役立ててほしいと思います。そして、どんな小さなことでもいいから「生きがい」を持つことが、長くなった高齢期を「よく生きる」コツではないでしょうか。 今、私は大治町長としての職務を全うしています。そして、更にもうひと踏ん張りしなければならないと頑張っています。しかしその傍ら、やがてやって来るであろう第2幕目の人生を今から楽しみにしております。シニア世代の男性の皆さん、大志を抱け!幸友会会員の皆様より寄せられた原稿をご紹介する「メンバーズサロン」。自身のそれぞれの経験から紡がれる深く重みのある言葉からは、皆様のまっすぐな気持ち、そして、お人柄がじんわりと伝わってきます。「人生80年時代」 ~シニア世代よ、大志を抱け (Senior generation, be ambitious.)~大治町長 村上 昌生むらかみ まさおメンバーズサロンでは、会員の皆様からの原稿を募集しています。テーマは自由です。日頃思っていることや趣味のこと、昔の思い出話や体験談、エッセイや人生訓など、短文でも構いません。文字数は600字程度で、タイトルをつけてお寄せください。また、本文に関するお写真等がございましたら、一緒に幸友会事務局までお送りください。ご応募をお待ちしております。投稿募集139

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