幸友20
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本学の元教授で建築家だった故伊藤平左エ門氏が愛したカメラのコレクション展をはじめ、天文台天体観測所、超伝導・持続可能エネルギー研究センターの見学に多くの方が参加しました。の組み立てが主体であり、特に電子機器の製造を請け負うサービス(EMS)では世界最大手です。アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」を手掛けていることで知られていますが、その他にも世界トップクラス企業の製品を受託生産していることが特長。こうした顧客の信頼を得るため、鴻海が打ち出しているアピールポイントは、低価格で品質が良く、短納期、さらに対応がフレキシブルな点だといい、「日本に比べても進んでいる点も多い」と述べられました。また、鴻海の経営方針は「中国の労働力」、「台湾の経営力」、「日本の生産設備」の3軸であり、しかも顧客は一流企業に限っていると自ら公言しているのだそう。つまり、日本のモノづくりの技術が高く評価されているといいます。そこで中川氏は、鴻海最大の生産拠点である広東省の深圳工場の写真や、iPhoneの切削工程の動画を公開し、日本製の生産設備がズラリと並ぶ様子とともに鴻海の生産体制について詳しく説明されました。 そして最後は、世界の製造業の牽引国の推移やGDPの長期予測、半導体製造装置市場などのグラフを見ながら、劣ることのない中国の勢いに注目し、「日本では鴻海や郭会長に対する風当たりが強い印象があるが、私が皆さんにお願いしたいのは中国に負けないようにということと、中国のことを毛嫌いしないでほしいということです。中国と上手く協調することで、日本も発展していけたらと思います」という言葉で締めくくられました。これまでの主な研究開発の成果と今後の開発課題などについて紹介した。超伝導・持続可能エネルギー研究センター5月に開所した天体観測所内を見学。3D映像の上映を行った。天文台天体観測所ライカやツァイス・イコンの二眼レフカメラ、ミノックスなど貴重なカメラを展示。伊藤平左ェ門カメラコレクション展36

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