幸友20
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できます。現代教育学部では、自分の体験を通して子どもたちに魅力を伝えられる教員、望遠鏡が使える教員、理科が得意な小学校教員など、教員養成にも活用されます。学園の中高大連携では、理系・文系の天文台所員を付属校に派遣しています。人文学部の教員は、付属中学校の活動で「月」をテーマに連歌を読むテーマに取り組みました。生徒は啓明祭(文化祭)の来場者に連歌を体験させる活動に発展させました。天文台の活動はさまざまな学びの交流を広げています。 天文台では、地域連携・企業連携にも取り組んでいます。8月に開催した地域の観望会には、多くの小学生親子が参加しました。本学の学生がインストラクターを務め、天体観測をサポートしました。月のクレーター、土星の環、木星の縞模様などが雲の切れ間から見えたとき、驚きと感動の声があがりました。地域の皆様と本物に触れる感動を共有できたことは、学生にも教員にも大きな収穫でした。 さらに天文台では、学外で開催する観望会や講演会など、アウトリーチ活動も展開する計画です。同窓生の皆様にはホームカミングデーに施設見学・3Dプラネタリウム上映を行う計画です。また、企業の皆様には、工学技術の粋を集めた天文学の世界へ足を踏み入れ、そして天体観測所にお越しいただけることをお待ちしています。天体観測所に人が集まり、新たな企画が実現し、連携のネットワークが広がることが期待されます。教育・研究・連携のネットワーク拠点として、中部大学天文台はこれからも「進化」を続けていきます。皆様も、ぜひ中部大学天文台の活動にご参加ください。中部大学天文台では、宇宙を対象とした自然科学とそれに関連する工学分野、天文に関連する文理融合分野など幅広い分野での研究・教育・連携のきっかけをつくり、それを推進・発展させていきます。中部大学天文台の活動展開研究活動●宇宙理学●天文工学●地文学●文理融合分野●国内外での連携研究●学園教育●課外教育生命健康科学部現代教育学部大学院応用生物学部人文学部国際関係学部経営情報学部工学部●地域連携●産学連携●中高大連携連携活動教育活動直径4メートルの天体観測ドーム、制御室、セミナー室を備えた天体観測所。300mm反射式望遠鏡140インチで投影可能なプロジェクターを配置したセミナー室。8月に行われた観望会での様子。150mm屈折式望遠鏡専用のメガネを使用した3Dプラネタリウムの上映が可能。ネットワークづくりの拠点として。12

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