幸友19
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 昨年より2カ月前倒しで選考活動が開始された今年度。単純に昨年との比較はできませんが、売り手市場だった一昨年前の同じ時期と比べても、本学の内定率はその上を推移している良い状況だと言えます。ただ、学内においては、3、4月の時点で例年の倍近くの学生がキャリア支援課の窓口に相談に訪れる状況が見られるなど、企業の皆様におかれましては、昨年度のスケジューリングの反省を踏まえて、昨年より1〜2カ月ほど早く説明会を開催されているようでした。私たちキャリア支援課としましては、説明会の開催から選考、内定通知までの期間があまりにも短すぎることには憂慮しています。最近では、学生から内定辞退の相談を受けることもあります。それは、学生たちが自分自身の価値観で企業選びができていないことが理由の一つではありますが、内定辞退を未然に防ぐためにも、お互いがお互いを見定める時間が必要と言えます。 しかし、学生も業界選びや企業選びをする上では、企業を見学したり、企業の方から直接話を聞いたりといった実体験がないと、なかなか選ぶことが難しいのも事実です。会社案内やホームページ等に公開された情報から選択はできても実感を伴ったものではありません。そこでキャリア支援課では、4年前から文系2年生を対象とした「キャリア形成支援プログラム」を実施して、企業と学生が直接触れ合える機会を設けてきました。そこに今年は、新たに幸友会プレゼンツの企画「技マルシェ」を業界研究の場として開催する運びとなりました。技マルシェは文字通り「技の市場」という意味ですが、企業人の技は、業界、業種、職種によってさまざまです。テクノロジーだけにとどまらず、話術や精神論など企業人になって身につけた技を学生に伝えていただく企画です。学生が実感を伴った企業選びができることを目指して。「働く幸せ」を直接伝える新たなプログラムが始動。1997年4月の調査開始以降最高の97.3%という結果になった2015年度の大卒就職率。今年度の選考活動においても企業の採用意欲は高まっており、引き続き、売り手市場が継続中と言えます。中部大学では、学生に働くことをじっくり考える機会を提供するため、キャリア教育支援体制を整えてきましたが、今回は、今年度から新たに始まるプログラム「技マルシェ」についてキャリア支援課にお話を伺いました。(取材日:2016年10月5日)就職レポート2016技マルシェの様子(2016年10月11日撮影)33

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