幸友18
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 安倍政権は「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「民間投資を喚起する成長戦略」からなる、日本経済の課題を克服する経済政策アベノミクス「3本の矢」から始まりました。政権発足3年目の今年は、本当に正念場といえる大事な年。デフレ脱却・経済再生と財政健全化の2つの目標を両立させるため、「マクロ経済環境の好転と成長戦略の推進」「企業業績改善を出発点にした経済の持続的成長」「経済再生と財政健全化」「外需取り込みによるGNI(国民総所得)拡大」の4つの好循環の拡大・推進に取り組んでいるところです。具体的には6つの重点課題「持続的な賃金・所得の増加」「設備投資と個人消費の喚起」「稼ぐ力の強化や対日投資の拡大」「経済再生と財政健全化の実現」「アベノミクス成果の全国浸透と地方創生」「全世代型社会保障と経済再生の両立」の強力な取り組みに加え、好循環の障害となる構造を取り除くと同時に、循環メカニズムを補強する施策の実行が必要です。改善の兆しが見えてきた課題がある一方、財政赤字拡大の要因でもある社会保障の改革、景気の地方波及の遅れに伴う大都市圏と地方圏での景気格差是正、低所得者・子育て世代・年金受給額の低い高齢者などの生活や先行き不安の解消といった課題も依然として残っています。 昨年、政権発足時に打ち出した成長戦略の改訂を行いました。戦略メニューを絞るとともに、大きな3本柱にまとめ直しています。1本目の柱には、コーポレートガバナンスの強化と将経済の4つの好循環維持と成長戦略に関する課題成長戦略の3本柱と日本経済成長の活路第三次安倍政権の課題日時:2015年4月22日(水)16時50分〜会場:名古屋東急ホテル 3階第27期総会講演ダイジェストたかはし    すすむ   高橋 進氏エコノミスト(株)日本総合研究所理事長講師37

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