幸友18
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 就職活動のスケジュール繰り下げによる影響で、昨年に比べて内定獲得状況は遅れています。とはいっても昨年の同時期(9月末)と比べれば、9ポイントの遅れに留まっており、むしろ想定以上に内定を獲得しているといえます。それはやはり超売り手市場によって、企業の皆様が解禁日を待てずに採用活動を始めたことも一つの要因だと思います。しかし、企業の皆様にはやはり学生生活を問うてほしいと願っています。そのためには、しっかりとした学生生活を送る時間を与えていただくとともに、学生生活を通して考え方や人間力を磨いた学生を採っていただければと思っています。それが今回の就職活動時期の変更の主たる目的です。今年の就職活動状況を調査すれば、恐らく混乱や困っているという結果が出ることは間違いありません。しかしそういった感情的な話ではなく、もっと就職活動の本質に目を向けていただきたいと思います。人材確保こそが一番重要な仕事であり、経営課題の一つだという企業があるように、経営者の方が率先して人材確保に乗り出すことで伝えられるメッセージもあると思います。そうした発信は学生も重く受け止めるはずです。 これから進行していく少子化の時代では、企業規模に関わらず、人材確保は重要な課題になってくることでしょう。企業の皆様からしてみれば、関係を築いておくべき大学はさまざまだと思いますが、中部大学では幸友会を通じて緊密な関係を築くことができます。今後は大手企業でさえ、人材確保のためにこのような大学と近い関係性を求める時代が来るかもしれません。かつての高度経済成長期やバブル期と同じではないにしても、先生に学生を推薦してもらう関係を築いておくことは大切です。しかし今は自分の目と耳で確かめて選びたい学生が多いのも実状。すると、先生方との関係構築に加えて、学生にも広くアピールしていく取り組みが必要です。ますます進んでいく少子化の時代、企業と大学とのつながりが不可欠に!?次の時代を担っていく人材を安定的に確保するためには。経団連が発表した「採用選考に関する指針」により注目された就職活動。しかし、実際にふたを開けてみると、「長期化する就職活動」、「企業も学生も混乱」など、就職活動スケジュール変更に対する批判の声が多く出るばかり。ただ企業にとって大事なことは、次代を担う良質な人材を安定的に確保するにはどうすべきかを考えることではないでしょうか。そこで今回は、人材育成や人材確保に焦点をあてて、キャリア支援課にお話を伺いました。就職レポート201533

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