幸友17
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 現在の4年生を対象とした学内企業説明会は、今年2月に始まり、5、7、10月と回数を重ねてきました。来年度卒業予定の現3年生を対象とした学内企業説明会についても、来年の3月の開催を皮切りに、従来通り数回にわたって開催していく予定です。本学が重要視しているのは、企業の皆様も学生もお互いが理解を深められるよう直接会って話ができる場の提供です。そのような場をできるだけ多く提供することを目指しています。この学内企業説明会のほかにも、学生が企業と仕事へのイメージを深め、地域産業の特性を理解する機会としておこなっているのが、一昨年前にスタートした文系2年生対象の「キャリア形成支援プログラム」です。実はこのプログラムの成果が、今年度は数値としてはっきりと表れてきています。9月末時点の調査結果で、内定率が昨年の同時期と比べ、経営情報学部で6・3ポイント、国際関係学部で10・9ポイント、人文学部で16・3ポイントの上昇が見られました。最近の景気回復の兆しを踏まえたとしても、それ以上に効果が表れたと捉えてもよい数字です。このプログラムは現在、愛知ブランド企業のご協力によって、経営者の方による講演会や企業見学会を開催していますが、このような産学連携での人材育成はまだ始まったばかりです。将来的には幸友会会員企業と大学との関係をもっと深めていかなければなりません。大切なのは、早い時期からの学生への職業観の育成だけでなく、企業にとっても人材育成を通じて生まれる長い目で見たときのメリットです。たとえば、インターンシップ等で学生を受け入れていただいたときに社員が若者をどのように迎え接するのかといった経験の蓄積、また、インターンシップを経験した学生がたとえ他社へ就職したとしても、自らの会社について良く知るお得意様ができたと捉えるような、言わば“見えざる資本”を蓄積していくことに、企業の皆様も注目していただけると幸いです。学生だけでなく企業にとってもメリットを感じられる人材育成を。人材育成を通して育まれる企業と大学を結ぶ太いパイプ。昨年4月、政府の要請を経団連など主要経済3団体が受け入れる形で変更になった就職活動の開始時期。具体的には、広報活動の解禁時期が3年生の12月1日から3月1日に、面接や筆記試験などの選考活動は4カ月繰り下がり4年生の8月からになりました。企業の皆様にとっては変更後初めての広報活動・採用選考を迎えることになり、大学側の動きを注視される人事担当者の方もいらっしゃるかもしれません。そこで今号は、キャリア支援課が考える支援や目指す方向性などについて触れておきたいと思います。就職レポート201433

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