幸友16
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ほとばしる情熱!熱き思いを!〜夢を実現させようとする熱き思いが地域を活性化させる〜 あおき とよひこ株式会社アオキ 代表取締役社長 青木 豊彦氏「地育地活」の人材育成を目指す中部大学中部大学 学長 やました おきつぐ山下 興亜春日井の財産「中部大学」一緒になって春日井創り春日井商工会議所 会頭 まつお たかのり松尾 隆徳氏テーマ:「地域連携—あてにされる大学」会場:5011講義室(50号館1階)シンポジウム中部大学フェア2013—人づくり・モノづくり・コトづくり・夢づくり—2013年8月23日(金)に行われた中部大学フェア2013。9回目となる今回は、まちづくりを支える人財育成、都市の賑わい・活力の源泉である学生の存在とそのエネルギー、大学発の研究シーズの活用、健康で豊かな地域社会の実現など、地域連携をテーマにシンポジウムを開催。その後は体育館にて、中部大学と企業、自治体、地域団体の皆様による知的財産の交流がはかられました。2009年1月23日、鹿児島県種子島宇宙センターから打ち上げられたH‐ⅡAロケット15号機に搭載された人工衛星『まいど1号』。その開発と推進で指導的役割を果たした株式会社アオキは、大小さまざまな町工場が密集する東大阪にある従業員わずか35名の会社。金型と航空機部品の製造で著名で、1997年にボーイング社認定工場として東大阪で唯一認定を受けています。ボーイング社のサーベイ(調査)を大手企業と同時に受け、競合である大手企業が保留された一方で、認定を受けた当時を振り返りました。「会社で働く社員の目が光っていたからだとボーイング社の担当者が言ったのです。当然それだけではないのですが、ほんまにうれしかった。お金や出世のためだけに働くのではなく、自分たちの仕事への愛着と誇り、それ以上に自分たちの仕事が多くの人に喜ばれているという実感。もしそれがなければ、どこに仕事や会社の価値があるのでしょうか」と、目がしらを熱くしながら参加者に語りかけられました。人工衛星『まいど1号』は、東大阪の街を元気にするだけではなく、ものづくりに関心を持ってもらうための手段。そのもくろみはマスコミの応援などもあり大成功。「人工衛星『まいど1号』には大きな反響があり、最近では修学旅行生が会社見学に来ます。将来、彼らがものづくりをやってくれたらええなという気持ちになる」と胸中を述べるとともに、地域と仲間の協力、産学官がうまく連携して実現した『まいど1号』打ち上げまでのエピソードを語られました。熱くユーモアあふれる講演に、参加者からは終始笑いと喝采が絶えませんでした。PROFILE1945年大阪府生まれ。高校卒業後、父が経営する青木鉄工所に入社。95年、社名を株式会社アオキと変更し、二代目社長に就任。97年、世界最大の航空機メーカーである米ボーイング社の認定工場となる。2002年「東大阪宇宙開発協同組合」を設立し、理事長に就任。人工衛星「まいど1号」の打ち上げプロジェクトに取り組む。05年、理事長を退任。同年、東大阪市モノづくり親善大使を拝命。09年1月、人工衛星「まいど1号」の打ち上げに成功。43

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