幸友16
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ばと思います。波岡 私は根っからの理系で、歴史が嫌いだったのですが、高校の数学の教師がしてくれた現代史の話がきっかけで歴史に目覚め、以来少しずつ穴埋めをするようなことをしています。中部大学は「不言実行」「あてになる人間」「実学教育」を徹底されています。得意なもの、好きなものを極め、高度な専門知識を修得されることは素晴らしいことです。しかし、その土台には工業技術だけでなく幅広く環境や社会を見渡す力、生涯学び続け主体的に考え行動できる人材であることが必要だと思います。しっかりと専門を支える大きな土台づくりの場になるといいですね。岡山 大学の看護教育の実態について調べてみたところ、社会人基礎力について語っている大学がいくつかありました。2006年に経済産業省がどんな仕事についても、最低限必要な能力という概念で、職場や地域社会で人々と仕事をするために必要な基礎力と定義しており、3つの能力と12の能力要素で構成されています。3つの能力とは、「前に出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」これらに12の要素が加わり、大学教育から養成されていくというものです。医師・看護師にとっても、常に新しい学問・技術が出てくるため、昔と内容が異なり大変な時代です。また、学問だけでは身につかない要素もたくさんあります。学長も言われていますが、中部大学は春日井市という地元と密着していかなければなりません。もっと大学から地域に出て行くような教育があってもいいはずです。地域に参加していくことで社会人基礎力が、初めて身につくのではないかと考えています。木野瀬 今、岡山さんが言われたことは中部大学が取り組んでいる「地育地活」そのものです。本日は、大学が今後目指すべき方向性が見えただけではなく、現在、中部大学が取り組んでいることの大きな後押しになったと思います。ありがとうございました。スペシャル座談会幸友会が望む大学のあり方10

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