幸友15
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飯吉 本日はお越しいただきましてありがとうございます。まずは約1年半を振り返っていかがでしょうか。松尾 さまざまな行事に参加して、中部大学の幅と奥行きがとても広いことを痛感いたしました。一方で、商工会議所という立場では、中部大学は地元春日井の財産であり、この地に居ていただけることはとてもありがたいことです。また私自身、大学は敷居が高い場所と思っていましたが、産学連携で関わりを持たせていただくようになり、今ではどんどん門が開かれ、気軽にお伺いできるようになったと感じています。私だけでなく、きっと地元の皆さんもそんな想いを持たれていることでしょう。先日も、中国の同済大学と中部大学の交流訪問団の一行が、まちづくりの実状見学として勝川の夏祭りに参加してくれたことは地元としても大変喜ばしいことでした。飯吉 中部大学を評価したお言葉をいただき、ありがとうございます。確かに本学は今まさに変わりつつある、上昇気流に乗っている大学です。私が学長になった13年前はまだ4学部体制で学生数は7,722名でしたが、今は7学部29学科、学生数10,088名になり、本当の意味での総合大学になってきました。また、産学連携の一つのベースとなる幸友会に理解をいただくとともに、これだけ大きく成長した応援団体を持っている大学は恐らく日本全国探してもなかなかないと思います。この幸友会も、もともと文化的交流から始まりましたが、最近では、共同研究や学生の就職支援などに膨らんできました。松尾 そうですね、今後は産業の拡大も頭打ちで、今までのように雇用も右肩上がりではいかず、学生の就職はますます厳しくなるでしょう。そういったときに、幸友会という組織や仕組みが非常に強みになると思います。ただ幸友会が目指すべき未来会員企業約760社、個人会員約440名と一大組織に成長した「中部大学幸友会」。昨年新たに幸友会会長に就任した春日井商工会議所の松尾会頭と、同じく中部大学理事長に就任された飯吉先生との対談をおこない、幸友会の今後の方向性や可能性を探りました。[日時]平成24年9月25日(火) [場所]洞雲亭(中部大学茶室)〈写真右〉中部大学幸友会 名誉会長学校法人中部大学 理事長・総長 いいよし  あつお飯吉 厚夫〈写真左〉中部大学幸友会 会長春日井商工会議所 会頭東洋電機株式会社 代表取締役会長   まつお     たかのり松尾 隆徳特別対談03

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