幸友15
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しっかりした販売パートナーを見つけるということになれば、かなり販路拡大の可能性はあります。タイミングの見極めが大事ですが、消費市場に向けて日本製品を現地で販売することは充分に考えられます。食品でいえば、江崎グリコがポッキーの販売を始めましたし、早くにはエースコックがインスタントラーメンを販売しており、そこへ日清食品も参入。これからベトナムでは国内市場に向けた動きが非常に増えると思います。その波がカンボジア、ラオス、ミャンマーにも波及していくことが予想されます。小野 いろんな局面からお話を伺ってきましたが、日本は、この4カ国や中国も含めて、アジア全域との関係を密にしながら生きていかなければなりません。その範囲がますます広く深くなっていったとき、両国にとって良い関係の構築、発展を考えると、次の世代の若者たち、あるいは日本人は、どんな能力や視野を持ち、成長していくべきでしょうか。河村 海外で確実にビジネスをしていくための常用語はやはり英語です。日本はどこの国よりも英語教育が遅れています。ベトナムでも大学を卒業すれば、一般会話はできます。我々モノづくり企業が海外進出を加速させると、さらに日本は空洞化し、日本での就職先は少なくなっていくでしょう。そう考えると海外で派遣採用してもらうか、現地採用してもらうか、いずれにしても最低でも英語を話せなければなりません。あとは若いうちに、1、2カ月間でもいいので、ほかの国の文化や習慣を肌で感じることです。たとえば夏休みに海外の大学へ行くことで、その単位も日本で活かせるようなサマースクール的なことをやってみるのも面白いと思います。三浦 大学の講義も大事ですが、語学力を身につけるには留学が一番です。これからは4カ国に対してどのよ今後求められる国際交流と人材育成第3章11

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