幸友14
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を育てることには、大賛成です。その役目を果たすために、我々企業が大学と社会の橋渡しの役目を果たす時代がきたのではないでしょうか。また、中部大学が今回取り組まれているディプロマ戦略の成否は学内の浸透度にかかっていると思います。その中でも、学生に周知・教育していくのは、取り組み方次第で浸透度は増していきますが、教職員の方々にも同時に理念を共有していただかねばなりません。推進の過程では、どうしても学生のみに目が行きがちですが、教える側にも同様の理念共有が求められると思います。企業と学生だけではなく、企業と教職員との接点もこの取り組みには必要になってくると感じます。三浦 ありがとうございます。皆様のご意見に対して何かございますか。山下 大いに参考にさせていただきたいと思います。学生は社会人ではないということはその通りだと思いますし、学生を円滑に社会へ移行させることが、このディプロマ戦略の一番重要な点だと考えています。かつては多くの企業が、体が丈夫で愛社精神を持っていればいいと思っている時代でしたが、いまはそうではなくなりました。いま企業の海外進出が進んでいますが、日本の社会を永続的に発展させるためには「若者をどう育てていくか」がとても重要なんです。グローバリゼーションではなく、インターナショナリゼーション、つまり価値基準が一つではなく、お互いの価値観や文化を大切にしましょうという精神がないと今後の日本の存立もないと思っています。そういう点で、円滑な社会への移行をどうするかで悩んでいる。これは一大学ではどうにもならないかもしれませんが、いまこそ本学がやらなければならないときだと思っています。木野瀬 最初、中部大学が取り組まれようとしているディプロマの考えをお聞きしたときは、大学が教育改革を進めるんだという程度の理解でした。しかし、今日改めて学長のお話を拝聴すると、これは改革というより革命だと思いました。そんな崇高な理念の取り組みなら、企業に対して大学がこれからを担う若者をどう育てようとしているのかをもっと声高に発信して、企業側にも身構えてもらうくらいの姿勢が必要になっ07

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