幸友14
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中部地域の優れたものづくり技術を活かし、より効果的な産業構造を構築するため、中部経済産業局が推進している中部地域「八ヶ岳構造」創出戦略。新たな成長を実現するため、その八ヶ岳構造の基盤となる人材育成の必要性を語った壁谷氏。地域課題の解決に貢献する中核的な役割を果たす人材や、一層結びつきを強めている海外経済との関係を支えるグローバル人材を育成するプログラム、またそれらに求められる社会人基礎力の養成や、さらには雇用のミスマッチを解消するための施策等を紹介しました。中部地域からの海外展開における課題と展望地域産業を支える人材育成・確保について経済産業省 中部経済産業局長経済産業省中部経済産業局 産業人材政策課長従来、輸送機械の製造とその輸出によって発展してきた中部地域の経済は、為替や国際問題などの影響を受けやすい脆弱な産業構造。そうした「一本足構造」から脱却し、多様な産業によって世界市場で勝負する「八ヶ岳構造」の構築が急がれていることを指摘した紀村氏。「中部地域に存在する高度なものづくり基盤技術の集積を行政経営のベースとして、急激な社会構造、産業構造の変化に対応すべく、オリジナルの成長戦略を展開する必要がある」と述べました。その一環として、海外への情報発信力を高め、新しいビジネスチャンスを創出することを目的に、産官学が連携しておこなっているグレーター・ナゴヤ・イニシアティブ活動。紀村氏自身も委員を務めているこの活動について、「中部地域は日本のものづくりの中核であり、まだまだ潜在能力を持っている。この地域が頑張ることで、日本経済を引っ張っていかなければならない」と語り、さらなる発展へのビジョンを掲げました。シンポジウムテーマ:「巨大市場—中国への挑戦」特別企画中部大学フェア2011—産官学連携・人づくり・ものづくり・ゆめづくり—2011年8月26日(金)、中部大学フェア2011がおこなわれました。7回目となる今回は、急速な発展により拡大を続ける中国市場へ、日本企業が進出するポイントを探ることをテーマとしたシンポジウムを開催。その後は体育館にて、中部大学と企業、自治体、地域団体の皆様による知的財産の交流がはかられました。会場:三浦幸平メモリアルホール会場:体育館中国最大の都市である上海を取り巻く環境問題のこれまでと現状、また今後の対策や取り組みについて報告しました。中国における環境問題の現状と期待される対策技術復旦大学 潤華持久性有機物研究センター所長董 文博氏 きむら ひでとし紀村 英俊氏 かべや せつこ壁谷 勢津子氏深刻な中国の環境問題を報告し、環境分野において成熟した技術を持つ日本の企業が進出するチャンスがあることを指摘しました。中日企業の架け橋としての日本センター設立と今後の展望同済大学 前副学長 汚染控制資源化国家重点実験室所長趙 建夫氏今後、中国の省エネ分野、環境保護分野には多くの技術ニーズがあり、日本企業との協力、交流が望まれることを解説しました。中国のエネルギー問題とそれに直面する巨大市場同済大学 機械工程学院教授  家正氏イベントレポート講師講師講師講師講師43

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