幸友14
42/48

 一本のシュートを決める。そこに至るまでのプロセスが大事である。私は、学生時代ハンドボール部に所属していた。試合の中で一本でも多くシュートが決められるよう、仲間とともに切磋琢磨しながら毎日汗を流していた。試合における様々な場面をシミュレーションする。だれが、どの役割を担い、どう動くのか。スクリーンをかける、ドリブルで突破する、フェイントをかける、シュートを決める。効率良く得点をとっていくには、どうしたら良いのか。仲間とともに常に効果的なフォーメーションを考え、練習に没頭していた。試合の中での一本のシュートには、練習の際の仲間の気持ちが全てこもっている。「練習で出来なかったことが、試合で出来るはずがない」これが、私のハンドボールを通して得た信条であり、現在の私の行動指針ともなっている。 市の政策を実行していく、この点においてもハンドボールと同じことが言える。「平時の議論、有事の団結」様々な事象を検証し、そのデータを基に徹底的な議論を積み重ね、政策を練り上げていく。このプロセスをおろそかにすると政策の実行段階(試合)でほころびが生まれる。それぞれの持ち場におけるメンバーの役割分担(フォーメーション)を決め、一度決定した内容については、みんなで団結してその政策の実行に全力を尽くす。一つの政策を実践していくことは、一本のシュートを決めることと同じである。一つの政策(一本のシュート)にみんなの気持ちを込める。それが、市民の幸せにつながっていくと確信している。シュートに込める気持ち!多治見市長 古川 雅典 ふるかわ まさのりメンバーズサロンは、幸友会会員企業の皆様から寄せられた原稿をご紹介する投稿コーナーです。今回も、人生訓や仕事への熱い思い、時代の狭間で揺れる気持ちなど、皆様のお人柄が垣間見える原稿が揃いました。メンバーズサロンでは、会員の皆様からの原稿を募集しています。テーマは自由です。日頃思っていることや趣味のこと、昔の思い出話や体験談、エッセイや人生訓など、短文でも構いません。文字数は600字程度で、タイトルをつけてお寄せください。また、本文に関するお写真等がございましたら、一緒に幸友会事務局までお送りください。ご応募をお待ちしております。投稿募集41

元のページ  ../index.html#42

このブックを見る