幸友14
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までにない新しい教育が実現できると思います。そこへ幸友会企業が一枚かんでいただければありがたいと思います。それから企業訪問については、学生に対して会社とはどういうものかをわからせるのが主眼であることは言うまでもありませんが、実は同行する先生にとっても会社がどういう仕組みで動いているのかという発見があると思います。工学部や経営情報学部等はさまざまな企業との関係をお持ちの先生方も多いですが、それ以外の学部は必ずしもそうではありません。ですから、教授陣の教育という言い方は僭越ではありますが、先生の目を開くといった役目も企業訪問にはあるのではないかという想いも強く持ちました。三浦 ありがとうございます。それでは企業の方からもお願いいたします。笹川 先ほどの海外の話のように、世の中は本当にボーダーレスな社会になってきました。例えば日本のメーカーで中国に勤めていた方が、定年になっても日本へ帰らず、そのまま現地の企業に技術者として残るケースも非常に多くなっています。技術の流出という懸念もありますが、そういった抗えない流れがある中で、やはり学生の国際感覚を1年次からしっかり植えつけていただいて、その上で我々企業側からも学生に対して何か刺激をお返しできることがあればしていきたいと思います。当社は商社ですが、将来的なことを考えますと、中国に限らず東南アジア、アメリカなどさまざまなところでのインターナショナリゼーションの考え方を持った学生が必要で、その育成は5年後、10年後には必須の話になっていると思います。是非その辺りを教育の中で期待しています。牧野 人材を一緒に育てていくためには、私たち企業としても魅力的な会社になっていないといけません。こちらの企業側から見た学生と、学生から見た我々が魅力的なものになっているのかということも常に考えながら、一緒に人材育成をしていきたいと考えています。また今日は、大学のトップである学長がこれだけ熱い想いで語る大学はそうないだろうと思って聞いていました。この気持ちがあれば入学してくる学生にも伝わるだろうし、そこからどんどん社会に広がっていく形をなんとか実らせたいということを実感しました。木野瀬 先ほど中部大学の取り組まれようとしているディプロマは改革ではなく革命だと言いましたが、革命を成し遂げるためには武器が必要です。幸い中部大学はたくさんの武器を持っています。多くの海外提携校は、グローバルな感覚を身につけた学生を育てるのに最適な武器ですし、総合大学を形成している優秀な教員陣も誇り得る武器です。さらにもう一つ、大きな武器が「幸友会」です。この武器を使わないともったいないですから、どんどん使って、いい意味で使い倒していただきたいです。それが「あてになる人間」を育てるという中部大学の理念の実現につながれば、我々企業もこんなうれしいことはありません。三浦 本日は、中部大学にとって多くの武器を実感、期待できる座談会となりました。これからも中部大学、幸友会の繁栄のためによろしくお願いします。本日はどうもありがとうございました。スペシャル座談会DISCUSSION 201110

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