幸友14
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います。ですから、いろんなトライをしていくことも含めて、企業の皆様との意見交換等のお話の場を持たせていただきたいというのが一番率直な意見です。昨年、上海万博で開催した「中部大学週」で、中国、タイ、インド、韓国の8大学と本学の全9大学で学長サミットをおこないました。そこで感じたのですが、外国人を採用するときに、将来リーダーとして期待できる人物を正しく判断するのは、かなりの困難をともないます。このような事態を解決する一つとして、例えば中国の大学に対してこんな人材がほしいと言えば、学長から責任を持って学長に推薦してもらえるような信頼関係をつくっていくことが大事だと思いました。それが産官学の国際連携における非常に重要な活動スタイルになると思いますし、是非進めていきたいと思っています。逆に日本人の指導者がほしいというときには、中部大学に言ってくれれば責任を持って推薦しますと。そういったギブ&テイクの関係で各国との関係をぜひつくっていきたいと思っています。課題はありますし、やりたいこともたくさんありますが、ぜひ幸友会の皆様とさまざまな課題を開拓しながら、合わせてその答えを追究していければと思います。牧野 大学のシンジケートをつくることはとても興味深いことです。私たちも新たに海外へ進出する際に、大使館やJETRO等へお願いしたことがありました。そういうところで大学からの紹介が発生しますが、はじめから大学でシンジケートができているのは非常に良いことだと思います。三浦 続きまして佐藤先生、よろしくお願いします。佐藤 厳しい視点でこの座談会に臨まれたと牧野さんからお話がありましたが、皆様からディプロマ戦略に関して、非常に肯定的なご回答をいただきまして心強く思っています。しかし、いまの海外のことについてもダイナミックに動いていかないといけないという想いもより強くなりました。研究者同士は共同研究などでまとまったりして、個々の先生レベルで交流や関係を持っていますが、個人レベルではなく、それを教育レベル、特にインターンシップのような実学・実際に則した教育で展開できればいま09

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