中部大学教育研究20
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をつける作業を伊藤正晃先生から教えてもらうことになった。第15回遠隔授業講習会★出席は任意(絶対に無理されませんように)・日時:8月5日(水)15時30分~・場所:20号館12階大会議室(窓を開けて間隔をあけて着席、マスク着用)・内容:伊藤正晃先生による音声付パワーポイント作成指導、春学期成績評価検討第15回は夏休み前の最後の講習会となった。伊藤先生の指導のもと、YouTubeを使って音声データをつけ、国際関係学部に何人かの新しいユーチューバーが生まれた。おそらく限定公開専門であろうが。3国際関係学部教員による春学期のまとめ国際関係学部では、教員個々人の努力に加え、上記のような講習会を通して、IT知識や授業に関するチップスを共有することで、2020年度春学期におけるオンライン授業を乗り切ることができた。では、そのオンライン授業に対する教員個々人の方法・反省や、学生の反応、オンライン授業の総括はどのようなものであったのか。本来であれば、学生に対するアンケートなどで測るべきであったが、2020年度春学期における授業評価は中止になった。したがって、ここでは、7月15日(水)に開かれた懇話会(第13回遠隔授業講習会と合同)において、参加した学部教員が述べた春学期のまとめを紹介することで上記に代えたい。なお、執筆者の中山は司会、大澤は記録を取ることに専念したので、ここではまとまった発言はしていない。まず1~2年生の状況を中心に紹介したい。平井芽阿里先生は下記のように総括を行った。1年生は非常に頑張っており、こちらがメールを出せば返事はちゃんと返ってくる。よってスタートアップセミナーは良い成績になりそうである。問題は2年生で国際応用演習Aでは、時には半数くらいの学生しか出席してこなかった回があった。2年生のうち数名は、精神的に不安定な状況にあるように思われる。このような学生などはZoomのカメラをオンにしたがらないなどの行動が見られるので、注意する必要がある。また全学共通教育科目の授業も担当しているが、こちらの出席率は、73名中60名くらいと思われる。岩間優希先生は、平井先生と同様、1年生の方が授業に真面目に取り組んでいるという評価であった。担当科目である、1年生のスタートアップセミナーと社会学入門について、学生はよくやっていると指摘した。社会学入門は、毎回の感想を最大500文字で書かせて評価し、出席も取っている、規定回以上出さない場合は不合格になるが、昨年度以前に比べいいと思われると総括した。一方、2年生の国際応用演習Aの課題提出率はあまりよくないが、Zoomを通した面談などは出てくれるので、何とか脱落者が出ないようになっている、とのことであった。なお秋学期は、小規模な授業は対面も可能にして欲しい、との要望もあった。伊藤正晃先生からは、スタートアップセミナーの担当クラスについては、過年度生以外は問題なく、GoogleSuiteでフォーマットを作って課題を出している、との報告があった。また学部専門科目の「音声学」が、Googleフォームを使い、授業全体で70問ほど課題を出したがほぼ全員出している、受講者の動向もフォローできている、との総括があった。河内信幸先生からは、スタートアップセミナーの担当クラスについては、数名が課題を出せていない、ただし連絡は取れている、との報告があった。また1年生の学部専門科目「政治学概論」については、受講者168名で、課題が難しすぎるという意見があり、途中から課題の難易度を下げ、成績挽回のためのレポート課題も準備中との発言があった。2年生以上の専門科目「北米から学ぶ」では、一部学生の課題の提出があまりよくないときがあるが、こちらも成績挽回のためのレポート課題を準備中、音信不通の受講者については単位を基本的には認めないつもり、とのことであった。また4年生については、中間発表会ができていないこと、学生は対面授業推進派とオンライン派が半々で、進め方について困っている旨発言があった。和田知久先生からは、1年生の学部専門科目「アジア研究入門」について、1割くらいの受講生は課題が出せていないので、課題の締切をお盆の前後くらいまでに延長することを考えている、との発言があった。また1年生の専門科目の担当者同士で情報を共有できればよいのでは、という提案があった。2年生以上の学部専門科目については、以下のような報告があった。宗先生からは、2年生の国際応用演習A担当クラスは特に問題がない、学部専門科目の「東アジアから学ぶ」では、各回で課題を出しているが、最悪最後に課題を集めて出せばよい、ということも考慮している、との発言があった。于小薇先生からは、学部専門科目の「比較社会論」は、CoursePowerを使い、受講学生が約70名、7回目を過ぎると課題提出を行う学生は50名くらいになった、との報告があった。あまり課題提出が少ない学生には電話して注意を促している、とのことであった。コロナ禍下の文系学部による遠隔授業講習会―85―

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