中部大学教育研究20
76/168

た第3週にはほぼ全員が提出するようになっていることが分かる。学期末には、8月24日になっても自主学習状況を記録している学生もいる。春学期のSRFの提出は、1751件であった。教師はSRFに記された内容を確認した上で、補足資料を追加したり、次の資料作りに活かしたり、フォーム上でコメントを返したり、メール等で連絡したりということにもつなげることができた。図16は、Glexa上にある各学生の「マイページ」に束ねられたSRFの一覧である。「今日のバイタル」を尋ねているのは新型コロナ禍ならではである。このページは学生自身も教師も見ることができる。前述図6のグラフと合わせると、その学生の学習のしかたを把握するのに役立てることができる。7学習成果と学生の反応7.1e-Learningの取り組み図17は、2020年度春学期、Glexaで何人の学生が合計何時間学習に取り組んでいたかを表すものである。学期当初に受講をしなくなった学生を除き、85人のデータを授業2週目から授業最終日まで観察したところ、平均学習時間は約14.5時間であった。2020年度春学期、Brixは既存コースをトリミングしてコンパクトにしたものを、11コース順次用意した。図18は、Brixで何人の学生が合計何時間学習をしたかを表すものである。Brixでの学習は授業初日から開始したため、対象は92人となっている。授業初日から8月30日までの学習状況を見ると、平均学習時間は約16.4時間であった。7.2学習記録「Self-ReflectionForm(SRF)」から見えてきたこと2020年度春学期に提出されたSRFの内容を見てみると、学習に集中できたかどうかを5段階評価で表した結果は、1720件あり、約96.9%(1668件)が肯定的に反応していることが分かった(図19参照)。SRFには、集中度に関して、記述欄には次のようなコメントが残されていた。「長時間集中できた。」(授業初回)「先週の木曜日よりは集中して取り組むことができた。」(第1週自主学習時間)「これまでで一番集中できた。」(第4週自主学習時間)中部大学教育研究No.20(2020)―62―図18Brix上での学習時間分布(2020年度春学期)図19授業・学習時間における集中度図17Glexa上での学習時間分布(2020年度春学期)図16各学生「マイページ」上のSRFの一覧(Glexa)

元のページ  ../index.html#76

このブックを見る