中部大学教育研究20
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検討が行われていない領域でも説明力のある概念や理論の構築を可能にする。そのため、本研究のテーマに適した研究法であると判断した。GTAの分析手続きは、データから概念を生成するオープン・コーディングと、生成された概念を統合する選択的コーディングに大別できるが、本研究では、コーディングの進展を促し、妥当性を高めるために各分派が提案している手法を適宜利用しながら分析を進めた。コーディングの際には、著者全員によりディスカッションを行い、生成された概念およびカテゴリーの妥当性をチェックした。また、木下(2003)の手法に基づき、本研究の分析焦点者は「授業を実践している大学教員」とし、その視点から著者らが一貫してデータを解釈した。なお、本研究は、中部大学の倫理委員会の承認を受けて実施された(承認番号20190028)。中部大学教育研究No.20(2020)―20―表2授業の評価視点の各下位カテゴリーに含まれる概念

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