中部大学教育研究20
134/168

まり摂取しない」と比べると日中の眠気が強かった。3.3清涼飲料水摂取状況と清涼飲料水の種類および摂取量の関係(表3)1週間の清涼飲料水の摂取人数は、「お茶」が259名(76.4%)で最も多く、次に「ミネラルウォーター」180名(53.1%)、「炭酸飲料」143名(42.2%)、「果汁入り飲料」114名(31.4%)であった。1週間あたりの摂取量をみると「お茶」が最も多く、平均3,205であった。次に「ミネラルウォーター」が平均2,362、以下「炭酸飲料」「果汁入り飲料」「スポーツ飲料」「コーヒー類」であった。また、「よく摂取する」と「あまり摂取しない」のそれぞれの摂取量を比較すると、「よく摂取する」方に摂取量が多かったのは「コーヒー加糖ミルク入り」「炭酸飲料」「果汁入り飲料」「野菜ジュース」「スポーツ飲料」であった。「あまり摂取しない」方に摂取量が多かったのは「豆乳加糖」「エネルギー補給用ゼリー飲料」であった。3.4清涼飲料水購入時に最も重視する事柄(図1)清涼飲料水購入時に最も重視する事柄を質問したところ、「味」22.6%、「価格」21.1%、「その時の気分」20.8%、「種類」18.7%、「カロリー」1.2%、「その他」17.0%であった。重視する事柄は、「よく摂取する」と「あまり摂取しない」との間では有意な差はみられなかった。3.5清涼飲料水摂取状況と健康に対する意識の関係(表4)「健康意識が高いと思うか」「清涼飲料水購入時に栄養成分表示を見るか」「清涼飲料水のカロリーを気にするか」という意識に関する質問に対してそれぞれ1~5段階で回答を求めたところ、いずれも「よく摂取する」と「あまり摂取しない」とでは有意な差は見られなかった。3.6清涼飲料水摂取の要因となる生活習慣等の関係(表5)「よく摂取する」に有意な差が示された7項目の生活習慣等、すなわち「部活動」「朝食時摂取日数」「朝食摂取日数」「摂取量の変化」「運動日数」「運動不足」「日中の眠気」(表2)について多重ロジスティック回帰分析を行った。その結果、「よく摂取する」と有意な関係を示した生活習慣等は「朝食時摂取日数」(オッズ比4.47,信頼区間3.25-6.15,p=0.000)、「摂取量の変化」(オッズ比1.90,信頼区間1.17-3.08,p=0.010)の2つの要因が抽出された。3.7清涼飲料水摂取量と生活習慣等の関係(表6)清涼飲料水摂取状況に関係していた2つの生活習慣の要因「朝食時摂取日数」「摂取量の変化」(表5)と摂取状況に有意な関係があった清涼飲料水摂取量(表3)の関係についてスピアマンの順位相関関係分析を行った。その結果、相関係数は-0.4<r<0.4であり、関係は弱かった。中部大学教育研究No.20(2020)―118―表4清涼飲料水摂取状況と健康に対する意識の関係22.621.120.818.71.217.0n = 334図1清涼飲料水購入時最も重視する事柄表5清涼飲料水摂取の要因となる生活習慣等のオッズ比

元のページ  ../index.html#134

このブックを見る