中部大学教育研究20
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3.2母児のエクササイズのプログラム構成子育てセミナーは、中部大学エクステンションセンターとの共催事業として全4回シリーズ(月に1回開催)で開催している。2019年度の参加者と学生スタッフの状況は、表1の通りであった。毎回、受付後に、母児の体調確認と乳児の体重チェックを行い、乳児の体重変化や哺乳について質問があれば、助産師資格を持った教員が対応した。母児のエクササイズに関してインストラクター資格を持つ教員が進行役となり、乳児のエクササイズでは、童謡を歌いながら手遊びやベビーマッサージを行い、母児のスキンシップをはかった。乳児が笑顔を見せると母親も笑顔になり、母児の相互作用が存分に観察できる時間であった。さらに、毎回、月齢に合わせたエクササイズを行い、乳児の成長発達を促した。児のエクササイズ後に、母親のためのエクササイズの時間を設け、日頃の育児で凝っている身体をほぐすエクササイズやストレッチを行った(写真2)。母親のエクササイズ中は母親が自分自身のことに集中できるよう、乳児の様子に合わせ、学生が抱っこをするなど乳児のお世話を担当した。3.3子育てミニレッスンについて子育てセミナーでは、毎回異なるテーマで20分程度の子育てに役立つミニレッスンを企画した。講師は、保健看護学科の教員だけでなく、幼児教育学科とスポーツ保健医療学科の教員も担当した。第1回の「ママ&ベビーのためのアロマ」では、アロマの特徴と使用上の留意点を説明した後、母親同士が二人一組となって腕のマッサージを行った。心地よい香りとともに参加者同士の会話が弾み、今後のセミナーへの期待感を高める回となった。第2回の「赤ちゃんの発育発達とおもちゃ」では、幼児教育学科の千田講師から、乳幼児の発育発達とおもちゃの選び方などを紹介した(写真3)。参加した母親からは矢継ぎ早に質問があり、関心の高さがうかがえた。第3回の「おっぱいと離乳食」では、保健看護学科の山下講師による講話後に小グループでの座談会を行い、各家庭での母乳育児や離乳食の悩み、工夫を話し合った。助産師でもある教員に質問できる時間でもあり、学生は疑問が解決することで母親たちの表情が緩む様子を目の当たりにし、専門知識の必要性を感じていた。保健看護・幼児教育・スポーツ保健医療の多学科協同による乳児と母親を対象とした子育てセミナーの開催―95―写真2母親のためのエクササイズ表12019年度子育てセミナーの参加者および学生スタッフの状況日付内容参加組数学生保健看護学科幼児教育学科スポーツ保健医療学科6/20母児のエクササイズ【横手】ママ&ベビーのためのアロマ【講師:山下】14組3名5名0名7/11母児のエクササイズ【横手】赤ちゃんの発育発達とおもちゃ【講師:千田】14組3名7名0名8/7母児のエクササイズ【横手】おっぱいと離乳食【講師:山下】15組5名2名3名9/12母児のエクササイズ【横手】赤ちゃんのもしものときの備え【講師:北辻】16組3名4名3名述べ59組述べ14名(2回参加2名含む)述べ18名(3回参加1名含む)述べ6名(2回参加3名)11/3子育てセミナー活動報告会&ファミリーエクササイズ7組16名4名1名

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