中部大学教育研究19
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いて、受講の様子やアンケート結果、グループワークの記録などをまとめて報告する。1.2介護職員初任者研修とは平成25年4月、介護保険法の改正によって「介護職員基礎研修課程・訪問介護に関する課程1級~3級」(通称、ホームヘルパー課程と呼ばれていたもの)が「介護職員初任者研修課程」へと名称が変更された(介護保険法施行規則第22条23項)2)。この法律の改正の大きな理由は、施設や在宅において質の高い介護サービスを安定的に提供できる介護職員を確保するためである。よって、「介護職員初任者研修課程」は、最低限の介護の知識や技術とそれを実践する際の考え方のプロセスを身につけ、高齢者や障がい者(児)に対して日常生活を中心にした基本的な介護業務を行うことを目指した実践的な内容となっている。そして、研修課程を修了することによって、都道府県知事による認定資格(修了証明書)が与えられ、介護業務を担う専門職の資格を有することとなる。なお、修了後は、実務経験を経てから「介護福祉士(国家資格)」さらに「認定介護福祉士」へと介護職員のキャリアの方向性が示されている。1.3「介護職員初任者研修課程修了証明書」を得る要件介護職員初任者研修課程は、都道府県または都道府県知事が指定する事業者(以下、事業者という)が実施しなければならないことが定められている。研修課程は、厚生労働省が示した介護職員初任者研修における介護職員の到達目標(①幅広い利用者に対する基本的な介護提供能力の修得②今後の制度改正や新たな課題・技術・知見を自ら把握できる能力の獲得など)に中部大学教育研究No.19(2019)―42―表1介護職員初任者研修講座日程表

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