中部大学教育研究19
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腔内食物貯留」31名(29.5%)など症状・徴候の観察の他、要因や合併症症状などについても記載されていた。ケア計画では、「食事時の姿勢」89名(84.8%)、「嚥下訓練」40名(38.1%)などが挙げられていた。教育指導計画では、食事時の注意46名(43.8%)や嚥下体操22名(21.0%)に関連する内容であった。5.4各段階の論理性について105名中68名(64.7%)の学生は看護診断・目標設定・計画立案の全ての段階でA・Bでの理解をしていた。Cの理解の部分があった学生は37名(35.3%)であった。そのうち看護問題の、P(看護診断)、E(原因・要因)、S(症状・徴候)の記載について、医学診断名である、「脳梗塞」を挙げていた学生の24名については、全員が目標設定の段階において理解が十分でない(C)と判断された。看護診断で「嚥下障害」を挙げた60名中、この看護診断に導き出されている長期目標が「嚥下障害の改善」は25名、この看護診断から導かれる目標に合致しない「誤嚥の予防」は35名であった。PES方式での記載についてすべての過程でA(概ねの思考過程が理解できている)と判断された学生15名中部大学教育研究No.19(2019)―36―表2学生が記載した主な長期目標及び短期目標表3学生が記載した主な看護計画

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