中部大学教育研究18
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表2は、2013年度から2017年度にかけて本学で実施したFDプログラムの実績一覧である。この表からもわかるように、本学では「授業サロン」をはじめ、「全学公開授業」や「キャリアアッププログラム」などを実施してきた。全学でのFDプログラム数は、2013年度28企画、2014年度37企画、2015年度43企画、2016年度34企画、2017年度29企画と2008~2012年度の5年間の平均数の約3倍増加し、その後、企画数はほぼ落ち着く傾向にある。表2.本学FDプログラムの年度別開催実績一覧※2013年から2017年に実施したコンクールや調査は含めていない。認定プログラムは、学部組織等が主催するFDに関する学内企画で全学対象に案内しているもので、申請に基づき認定したものである。表3-1ではこれらのFDプログラムへの参加者数の実績(述べ人数)を示しており、年度によって企画数や参加規模の違いもあるが、2015年度が最大の998人であった。専任教員にとっては、FD講演会や認定プログラムといったプログラムへの参加者数が多く、聴講型のFD活動が特徴的である。職員についても同様な傾向を示す。一方、非常勤講師においては、「キャリアアッププログラム」への参加が高く、ワークなどのスキルの実践を意識していると判断される。FDフォーラム、FD講演会は県内の4年制大学および全国私立大学FD連携フォーラム(JPFF)に属する大学への開催案内を行っており、学外からの参加は企画数に関係なく増加傾向にあるといえる。また、2017年度より併設校の教員に対しても様々なプログラムを案内することで、大学・高校の協力体制の強化を目指している。表3-2は、プログラム参加者の実人数である。年度によってばらつきがあるが、専任教員についてみると在職専任教員に対しての割合は平均で37.6%である。参考までに2008~2012年度の最大で30.5%、平均で27.3%から判断すると、『魅力ある授業づくり』を重点目標にしたことで明らかに参加率は増加したとみることができる。しかし、毎年の「FD活動評価点検報告書」にもあるようにFD企画への参加者が固定化していることを考慮すると、より多くの専任教員がFD企画に参加するように促していきたい。このような全学向けのFDプログラムへの参加状況からもわかるように教育改善への意識の高まりは、教員個人の点検評価として実施している「教育活動重点目標・自己評価シート」の提出状況にも表れている。目標設定と自己評価を求めている該当者の提出状況は、在籍教員全員が対象となるように変更になった2008年度は90%あまりであったが、表4のとおり2015年度以降は該当者の99%以上が提出しており、大学全体にその意義が浸透してきていると言える。―83―FD活動2008~201220132014201520162017合計FDフォーラム4116FD講演会113234225全学公開授業104671230キャリアアッププログラム(教員キャリアアッププログラム)22881113971FDカフェ14555424授業サロン102332222認定プログラム-711138847FDオンデマンド講義--11114合計582837433429229

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