中部大学教育研究18
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2回、「FD講演会」は14回開催している。特に2013年度は大学の総合力、2014年度はアクティブラーニングをテーマに、2015年度は大学に求められる学修成果、2016年度はキャリア教育、2017年度は内部質保証の実質化他のFD講演会や大学教育とAIに関するFDフォーラムなど、高等教育機関として時機を逸しない、教職員にとって関心が高いテーマを取り上げて開催している。7)FDプログラム:「キャリアアッププログラム」の開催前述の「授業サロン」「全学公開授業」と同様に、FD活動WG分科会により提言された「キャリアアッププログラム」は、多様化する学生や教育方法に対して教員が知るべき知識や技術を修得できるように少人数で実践的なワークショッププログラムとして実施している。2013年度から5年間で「授業デザイン(シラバスの書き方、授業の進め方、授業内容、マイクロティーチングなど)」9回、「授業技術・運営(話し方,板書,ノートの取らせ方など)」18回、「ICT(情報通信技術)」9回、「学生への応対(私語対策、ほめ方、叱り方、謝り方など)」12回、「教育システム」1回など延べ49回と、『魅力ある授業づくり』を重点目標として掲げた2008年度から2012年度の5年間に実施した22回の2倍以上に増加している。そのテーマも多岐にわたり教員にとって関心が高いテーマを取り上げて開催しつつ、より効果が上がるようにワークショップ形式で受講者を少人数に絞っての実施を心がけており、同じ内容のプログラムも定期的に開催している。なお、同プログラムは、SD(StaffDevelopment)プログラムの一環として従来からも事務職員の参加者が多く、本学FD推進における教職協働にも繋がっている。そのため、2017年度より、実態に合わせて「教員キャリアアッププログラム」を「キャリアアッププログラム」に名称を変更した。5年前の課題であった講師確保についても、客員教授だけでなく、学内教員も繰り返しプログラムに参加することで講師としてプログラムを進められるようになってきている。8)FDプログラム:「FDカフェ」の開催「FDカフェ」は、2012年度に設置されたFD活動WG分科会により提言された教職員による自由な意見交換の場である。大学教育に関するさまざまなテーマ、学生と直面している大学教職員にとって必要な知識などの実践的なテーマに関して自由に意見を交わすことで情報やスキルを共有する場を提供することを目的として、2013年3月に第1回を開催した。同プログラムは、教職員が気軽に情報交換や意見交換を行うことで互いの教育力向上を目指しており、この企画への参加者による全学にまたがるネットワークづくりも狙いとしている。「FDカフェ」は、原則として各回のテーマを定め、話題提供者の概説、ファシリテーターの進行による意見交換というグループ研修の形態として運営している。2013年度から2017年度の5年間に、春学期11回、秋学期12回の計23回実施した。内容は、毎年恒例の新任教職員向けの意見交換、「私の授業づくり」とシリーズ化した教員の授業デザイン等の話題提供、全国私立大学FD連携フォーラム(JPFF)が提供しているオンデマンド講義をベースにした情報交換などを行っている。9)FDプログラム:「FDオンデマンド講義」の提供本学が加盟している全国私立大学FD連携フォーラム(JPFF)が運用している「実践的FDプログラムオンデマンドサービス」を希望者(専任教職員のみ)に対して、中部大学「FDオンデマンド講義」として提供している。4つのアカデミック・プラクティス(教育、研究、―78―

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