中部大学教育研究18
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2)教員個人における教育活動の評価点検本学では「教育活動重点目標カード」を2001年度の教育活動・改善表彰制度の試行以降2007年度まで同制度の一環として実施していた。2008年度以降は表彰制度とは切り離して本学のFD活動の礎とすべく「教育活動重点目標・自己評価シート」に変更した。また、全ての教員(助手を除く)が年度当初に教育活動に関する重点目標を立て、年度末に自己評価を行っている。なお、同シートの様式は2008年度以降各学部において個々に定めていたが、FD活動に関する全学重点目標、それを受けての各学部における目標、さらに組織の構成員である教員個人の目標へと繋げていくために、2013年度以降は全学で共通する項目として『魅力ある授業づくり』に関する目標をかかげた項目を設けることにした。その後、2017年度に、内部質保証の観点から、教育のみならず研究、社会貢献、学内行政等についてもそれぞれの活動について評価・点検の実施、改善向上が求められており、従来の教育に係る事項に重きをおいてきた当シートの見直しを図り検討を重ねた。その結果、「教員活動重点目標・自己評価シート」と名称変更し、大学教員としての4つの責務(教育・研究・社会貢献・学内行政)についても、それぞれ自己評価を実施することとした。2018年度からは、大学設置基準上で教員と区分される助手(教育・研究の補助を主たる職務とする)も対象とし、これを機に全学部共通のレイアウトに変更した。なお、目標設定後および自己評価後は、同シートを学部長、学長が点検し、組織のFD活動に役立てている。3)Webを利用した授業評価授業改善に資することを主たる目的として本学では1995年度から実施している「学生による授業評価」は、2008年度に従来のマークシートを利用したものからWebを利用する新たな方式に、さらに2010年度秋学期から、携帯電話を利用した回答を可能とする対応(学生のみ)を行い、2012年度春学期には急速に普及したスマートフォンへの対応を行うなど、社会情勢に合わせてシステム改修を行ってきた。これにより、学生による授業評価の回答率の増加や即時の集計が可能となり、教員のコメント記入や公表が迅速に実施できるようになった。2017年度には、初めて学生による授業評価結果とFDプログラム受講履歴の関係について分―75―図1.中部大学のFD活動組織図

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