中部大学教育研究18
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3日本語検定の実施と結果3.1受検の状況表3・図1に学内日本語検定受検者の推移を掲げる。日本語検定は、中部大学を準会場として2011年度より全学を挙げて実施されることになった。本検定は日本語のスキルアップの動機付けや学習効果の測定に意味を持つと考え「日本語スキルA」の各授業で受検を推奨していること、さらに中部大学後援会から受検料の一部が補助され学生の金銭的負担が軽減されていることもあって、初年度から多くの受検者を集めている。春の受検者が多いのは、そもそも「日本語スキルA」の開講数が多いことによる。2年目以降は「日本語スキルA」の授業や日本語検定の学内認知度が高まってきたためか、受検者が大幅に増加した。600~800人規模の検定試験を円滑に行うため、人間力創成総合教育センター事務室、キャリア支援課を初め、各学科、各学部事務室など、まさに全学的な協力を得て日本語検定の実施が可能になっている。表3日本語検定受検者数の推移(人)図1日本語検定受検者数の推移(人)3.2合否の結果表4・図2に学内の日本語検定3級認定率の推移を掲げる。全国大学の認定率(「全国大学」は、日本語検定を受検した大学、大学院、短大の平均認定率)と照合すると、受検者全体の認定率が上下するのに合わせて本学の受検者も認定率が上下していることがわかる。本学の認定率は試験の難易度に比例しているものの、「日本語スキルA」開講2年目の2012年秋から全国認定率よりもやや上回るようになり、授業の成果が出始めたが、2014秋、2016春、と全国認定率よりも下回る回もあった。2016年秋以降は全国大学の認定率を大きく上回り続けている。表4日本語検定3級認定率の推移(%)―30―中部大学教育研究No.18(2018)

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