中部大学教育研究18
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5課題と指導授業では、受講生を指名し「Quizletの英語音声を文字なしで聴かせ、カード毎にリピートする」という作業を行わせ、それを評価の一部にしている。図4で示した英文を例にあげれば、"Onlinegames"というQuizletの音声が流れたら、受講生はそれを繰り返す。続いて、"areextremelypopular"という音声が流れたら、それを繰り返す。"thesedays"という音声が流れたら、それを繰り返す。ということになる。授業内のこの課題のために、受講生には授業外でQuizletを使いリピーティングやシャドーイングの練習(表1の①)をしておくよう強く指導する。図6-1、図6-2はこの時の指導に用いるスライドの一部である。図6-1音声指導に用いるスライドの一部(その1)図6-2音声指導に用いるスライドの一部(その2)重要なのは練習の際に「文字を見ない」ということであるが、この点をsonやwar、noneofusのような、文字に影響されて発音を間違いがちな語を実際に発音させて強く認識させるようにしている。なお、この課題を行うのに最適の環境は、指名された受講生の発音をヘッドホンを通して「間近で」聴くことのできるCALL教室であるが、そのような対応のできない通常の教室では、担当者にマイクを渡し、受講生全員に音声が聞き取れるように配慮している。授業内では、時間や受講生の反応によって、表1の⑫以外の作業を行っているが、①や⑦の作業をした直後に⑤や⑪の作業をさせると思いの外、英文が口をついて出てきて「短時間での効果」を実感できる受講生が多く、授業外でQuizletを用いる動機付けとして効果的であるように思う。6受講生の反応最後の授業で、googleフォームを使って、表3に示した12の設問からなる、Quizletに関する無記名のアンケートを実施した。4技能のうちの「ライティング」については授業内で関連の作業(表1の②、⑥、⑫)を行わなかった(あるいは、ほとんど行わなかった)ので、質問には入れていない。表3アンケート項目Q1~Q5では、「とてもそう思う」「そう思う」「どちらとも言えない」「あまりそう思わない」「そう思わない」を、それぞれ、「5」「4」「3」「2」「1」の5段階で回答してもらった。Q8は、「スマートフォン」「パソコン」「タブレット」「その他」の中から、Q9は、「通学時間」「授業前」「休み時間、空きコマ」「学校外で時間のある時」「寝る前」「その他」の中から、Q10は、「電車の中」「バスの中」「自分の運転する車の中」「大学の教室」「大学のPC室」「自宅」「その他」の中から、複数選択可で選択してもらった。6つのクラスの209名から回答を得たが、Q1~Q―10―中部大学教育研究No.18(2018)

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