中部大学教育研究18
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時点では30%程度となり、10年前に比べると倍増したことになる。また、図3からも教員の自己評価や学生へのフィードバックとなる教員のコメント率も同様に上昇し、2012年から専任教員では70%から80%の間を上下し、高止まりの傾向にある。一方、非常勤のコメント率は、2008年度当初は専任教員とほぼ同じであったが、2017年度春学期に一次的に上昇したがほぼ40%にとどまっている。図2、3の結果から学生の回答率は、教員の回答率、コメント率に比例するような傾向にあり、回答率の改善策として学生のみならず教員に対しても「授業評価」への参加を絶え間なく呼びかけ続けていくことで参加意識が高まってきたものといえる。②授業評価・授業自己評価の平均ポイントの推移図4と図5は、2008年度から2017年度の10年間の「学生による授業評価」および「教員による授業自己評価」の平均ポイントの推移を示した。なお、各設問内容は次に示す。表6.「学生による授業評価」「教員による授業自己評価」の設問―87―図3.授業評価教員コメント率年度別推移0102030405060708090+設問「学生による授業評価」(設問AおよびBは学生自身への問いかけ)設問「教員による授業自己評価」(設問AおよびBは学生に対する認識)1(基本項目):教員は授業時間を守りましたか。1(基本項目):授業時間を守るようにしましたか。2(基本項目):教員の声は明瞭で聞き取りやすいものでしたか。2(基本項目):学生に聞き取りやすいように話しましたか。3(授業目的):毎回の授業の主題・テーマが明確に示されていましたか。3(授業目的):毎回の授業の主題・テーマを明確に示しましたか。4(熱意態度):この授業に取り組む教員の熱意ある態度を感じましたか。4(熱意態度):この授業に対し、熱意ある態度で取り組みましたか。5(授業方法):授業を理解させるためのいろいろな手段・工夫は適切でしたか。5(授業方法):授業を理解させるためのいろいろな手段・工夫をしましたか。6(授業運営):教員は学生の反応を確かめながら授業を運営していましたか。6(授業運営):学生の反応を確かめながら授業を運営できましたか。7(内容理解):この授業の内容は理解できましたか。7(内容理解):学生に授業内容を理解させることができましたか。8(総合評価):この授業は総合的に魅力的な授業でしたか。8(総合評価):学生の立場に立った魅力的な授業ができましたか。A(学習時間):あなたはこの授業に必要な授業時間外の学習をしましたか。A(学習時間):学生はこの授業に必要な授業時間外の学習をしてきましたか。B(学習態度):あなたはこの授業に意欲的・積極的に取り組みましたか。B(学習態度):学生はこの授業に意欲的・積極的に取り組んでいましたか。

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